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バドミントン女子複、最も過酷な五輪代表争い
編集委員 北川和徳

2018/12/5 6:30
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日本の五輪史上最も過酷でハイレベルな争いとなることだろう。2020年東京五輪のバドミントン女子ダブルス代表の座を勝ち取るのはどのペアか。出場枠は最大2。日本勢は現在世界ランクのトップ3を独占、10位までに5ペアが名を連ねる。

先日の全日本総合選手権でも彼女たちは火花を散らせた。世界ランク1位の福島・広田ペアが、準決勝で18年世界選手権優勝の永原・松本ペア(同3位)、決勝はリオデジャネイロ五輪金メダルの「タカマツ」こと高橋・松友ペア(同2位)を破って連覇を果たした。

女子ダブルスは福島・広田ペア(右側)が高橋・松友ペアを破り連覇を果たした=共同

女子ダブルスは福島・広田ペア(右側)が高橋・松友ペアを破り連覇を果たした=共同

今季ワールドツアーで5勝。これほど強くても福島・広田ペアはワールドツアーのランキング上位者が集うファイナルズ(12日から、中国・広州)に出場できない。こちらも各国の出場枠は2。永原・松本ペアが世界王者として出場が決まり、ツアーで得た全ポイントを加算して競うツアーランキングではタカマツペアが僅差で1位を確保した。日本のレベルの高さが生んだ珍事といえる。

五輪出場枠を決めるのは20年4月末の世界ランク。日本の国内大会は関係ない。世界選手権なども含めた直近1年間の国際大会の成績が対象となる。19年春に「よーい、ドン」でレースが始まるわけだ。

世界ランク10位以内のペアが出場する国際大会はほぼ同じ。日本代表として一緒に遠征する。最近では準決勝以上に日本の複数のペアが進むこともまったく珍しくない。ライバルのランクを下げて自分たちのランクを上げるには、日本ペア同士の直接対決に勝つことが重要になる。

自分たちよりライバルが勝ち進んだときは、負けを願い足を引っ張りたい気持ちも芽生えるだろう。そんな精神状態に追い込まれる戦いが月に1、2回のペースで海外を主戦場に1年間続く。

以前、タカマツペアに聞いたことがある。過酷な競争にどんな気持ちで臨めそうかと。「正直楽しめはしないだろうが、そこを楽しむくらいの気持ちでできれば」(高橋)「勝ったり負けたりが続くでしょう。どうなっていくのか楽しみでもあります」(松友)

彼女たちだけが味わえる経験でもある。楽しんでほしいと心から願う。

(20年東京五輪まであと597日)

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