2018年12月19日(水)

米産業界に安堵広がる 対中関税の拡大猶予で

トランプ政権
貿易摩擦
北米
ビジネス
2018/12/4 9:27
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【ニューヨーク=平野麻理子、シカゴ=野毛洋子】米国が中国への追加関税の拡大を90日間猶予すると決定したことを受け、米国の産業界にはひとまず安堵感が広がった。仕入れ価格の上昇に直面している全米小売業協会(NRF)は、猶予期間の設定を「良いサインだ」と評価。米自動車工業会(AAM)は「貿易障壁が低くなれば、最終的には消費者と自動車部門が勝つ」とコメントした。

米国の大豆農家には中国向け輸出再開に期待が広がる=ロイター

関税で店頭価格が上昇すると主張してきたNRFは「すでに導入された関税の悪影響を受けてきた人々の声が届いた結果なのは明らかだ」と指摘。「90日間の猶予期間が完全に関税を取り除く前向きな解決策につながり、米中の貿易関係の改善につながることを望む」と期待感を示した。

米中首脳会談を受け、大豆先物は急伸した。米シカゴ市場で期近1月物はシカゴ時間2日夜間取引で一時、前週末比3%高の1ブッシェル9.23ドルまで上げ、中心限月物ベースで6月15日以来の高値を付けた。その後は上げ幅を同1%程度まで縮めた。

3日にパーデュー米農務長官が「中国は近く米産農産物の購入を開始する」との見方を示したことも買いにつながった。米大豆協会は3日、関税引き上げ猶予を歓迎するとともに「90日の交渉期間中に中国が大豆の輸入を再開し、米中貿易関係の修復に向けて進むことを望む」(ジョン・ヘイズドーファー米大豆協会代表)と述べた。

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