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ユニリーバ、GSKの印栄養補助事業を買収 4200億円

【ジュネーブ=細川倫太郎】食品・日用品大手の英蘭ユニリーバは3日、英製薬大手グラクソ・スミスクライン(GSK)のインドの栄養補助食品事業などを買収すると発表した。買収総額は33億ユーロ(約4200億円)。世界的な健康志向の高まりを追い風に同事業の伸びしろは大きいと判断、インドを中心にアジア市場での収益拡大を目指す。

ユニリーバはアジアを中心に新興市場の開拓を急ぐ=ロイター

インドで同事業を手がけるGSKの子会社「GSKコンシューマー・ヘルスケア・インディア」を買収する。ユニリーバのインド子会社と合併させて新会社を設立する。買収対価として新会社の株式の一部をGSKに譲渡する。

買収対象にはバングラデシュで上場するGSK子会社や、アジアを中心とする20市場のGSKの健康食品事業も含まれる。2019年末までに一連の手続きを終える。

GSKコンシューマー・ヘルスケアはGSKの主力商品である麦芽飲料「ホーリックス」を販売し、インドでは栄養補助食品のトップブランドとして絶大な人気を誇る。人口が急激に増えるインドでの成長期待は高い。ユニリーバは新興市場での売上高が全体の約6割にのぼっており、新たな収益源として着目した。

今回の買収には食品世界最大手ネスレ(スイス)や米飲料大手コカ・コーラも関心を示していたが、ユニリーバが競り勝った形だ。

ユニリーバは事業の選択と集中を急いでいる。欧米では消費者の需要がバターにシフトし、マーガリンが苦戦。7月には「フローラ」など有名ブランドを米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に売却した。

一方、最近では米スターバックスから茶ブランド「タゾ」、ブラジルではオーガニック食品会社「マエ・テラ」を買収した。食品分野で健康を意識したM&A(合併・買収)に力を入れている。

GSKは3月、欧州製薬大手ノバルティス(スイス)から一般用医薬品(大衆薬)の合弁事業を130億ドル(約1兆4800億円)で買収すると発表した。今回の売却で得た資金を買収などに充てる見通し。健康分野で新興市場で攻勢をかけたいユニリーバと、コア事業に経営資源を集中させたいGSKの思惑が一致した。

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