リプロ、AIでアプリ利用者の離脱防止サービス

2018/12/4 7:00
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マーケティング支援のRepro(リプロ、東京・渋谷、平田祐介社長)は人工知能(AI)を活用し、スマートフォン(スマホ)アプリの利用者の離脱を防ぐサービスを始めた。アプリの利用動向に関するデータをAIに学習させ、離脱しそうな利用者を予測。対象人数を絞った上で再利用を促す特典を配信することで無駄な販促費用を減らせる。

新機能の名称は「SmartAudience(スマートオーディエンス)」。同社の機械学習の研究チームが集英社(東京・千代田)の協力を得て実施した実証実験を受けて開発した。

実験では集英社が提供するマンガ誌アプリ「少年ジャンプ+」で、ユーザーごとのアプリの起動頻度や作品の閲覧状況などのデータから離脱しそうな傾向にあるユーザー群をAIが抽出。抽出したユーザー群の一部にアプリへの再訪問を促す特典付きのプッシュ通知を配信した。この結果、全ユーザーに一斉に特典を配信する従来の方法と比べて「販促費用を85%削減できた」という。

AIによる離脱予測の精度は90%に達した。平田社長は「AIによる予測の精度は70%を超えれば良い方で、かなり高い結果だ」と話す。実験では再訪確率が高いユーザーに特典付きのプッシュ通知を配信することでかえって再訪確率を下げるケースがあることも分かった。

リプロではほかの企業ともAIを活用した実証実験を進めている。新機能は当面は無償で提供するが、今後はユーザーごとにスマホをよく利用する時間帯を狙ってプッシュ通知を送る機能の追加も予定しており、月額10万円の有料サービスとして提供する見込み。

リプロはスマホアプリ向け成長支援ツール「Repro」を手がけており、世界59カ国、6000以上のアプリに導入されている。これまで人手をかけていたマーケティング業務の自動化を進め、「人はより創造的な業務に集中できるようにしたい」考えだ。

(鈴木健二朗)

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