流行語大賞に「そだねー」 入選に「半端ないって」も
今年話題になった言葉に贈られる「現代用語の基礎知識選 2018ユーキャン新語・流行語大賞」が3日発表された。年間大賞には平昌冬季五輪で銅メダルを獲得したカーリング女子代表チーム「ロコ・ソラーレ」(北海道)の選手たちが、同五輪の試合中に交わした「そだねー」が選ばれた。
白熱した真剣勝負とのんびりとした「そだねー」のアクセントのギャップが話題を集めた。表彰式で同チーム主将の本橋麻里さん(32)は「カーリングが大好きな女の子たちが故郷から世界へと頑張ってきた。皆さんにカーリングを見て楽しいと言ってもらえるとうれしい」と笑顔を見せた。
40度を超える酷暑が続くなか、気象庁が熱中症への警戒を呼びかけるために使ったのは「災害級の暑さ」。ハリウッド女優らによるセクハラ被害の告発を機に、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などで性的な被害体験について声を上げる際に用いた「#MeToo」もトップ10入りした。
対戦型ゲームをスポーツ競技として捉える「eスポーツ」や、サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会のコロンビア戦で決勝ゴールを決めた大迫勇也選手への称賛のフレーズ「半端ないって」も入選。
テレビ番組が火をつけた流行語として、NHK総合のバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」で毒舌な5歳の女の子・チコちゃんが、普段見過ごしている素朴な疑問を大人に投げかけ、不意打ちする際に発する「ボーっと生きてんじゃねーよ!」が選ばれた。
テレビ朝日のドラマの番組名である「おっさんずラブ」も入賞。男性を主役に相手役の男性との恋愛を描く純愛ドラマがSNSで共感を集めた。LGBT(性的マイノリティー)への社会の認知を一段と高めた。