2018年12月10日(月)

あおり事故、起訴内容争う 危険運転は無罪主張

社会
2018/12/3 11:43
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2017年6月、神奈川県大井町の東名高速道路で、あおり運転で停車させられた家族4人が死傷した事故で、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)などの罪に問われた石橋和歩被告(26)の裁判員裁判の初公判が3日、横浜地裁(深沢茂之裁判長)で開かれた。弁護側は危険運転致死傷罪について「停車後の事故に適用できない」と述べ、無罪を主張した。

あおり運転事故の初公判で、傍聴券を求めて並ぶ人たち(3日午前、横浜地裁)=共同

車線上に一家の車両をとどまらせたことが事故の原因とする、予備的訴因として追加した監禁致死傷罪についても弁護側は「足止めした時間が短く監禁の意図があったといえるのか疑問」と争う方針を示した。石橋被告は起訴内容の外形的事実をおおむね認めた。

危険運転罪は車が走行中の事故に適用するのが一般的で、停車後の事故に当てはまるかどうか、地裁の判断が注目される。判決は14日に言い渡される。

検察側は冒頭陳述で、危険運転致死傷罪について「事故直前に4回にわたり車の進路をふさぐなどして停止させ、重大な事故を引き起こしたもので、因果関係は成立する」と主張。監禁致死傷罪については「(監禁した)時間が数分であっても成立した判例がある」と述べた。

その上で、「強固な犯意や結果の重大性などを踏まえれば情状酌量の余地はない。被害者遺族も厳罰を望んでいる」と指摘した。

起訴状などによると、事故は17年6月5日、神奈川県大井町の東名高速上で発生した。事故現場直前のパーキングエリアで静岡市の萩山嘉久さん(当時45)から駐車方法を注意された石橋被告が逆上。同日午後9時33~34分ごろの間、走行中の萩山さん一家のワゴン車に対し4回にわたり妨害行為を繰り返し、追い越し車線上に停止させた。

約2分後に大型トラックが追突し、萩山さんと妻の友香さん(当時39)を死亡させ、同乗の娘2人にけがをさせたとしている。

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