2018年12月16日(日)

「中国は米農産物など購入」 首脳会談後の米中政府声明

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2018/12/2 12:09
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 米中両国は1日夜(日本時間2日朝)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで首脳会談を開き、米国が中国への追加関税を猶予することなどで合意した。会談終了後、米中政府がそれぞれ発表した声明は以下の通り。

■米政府声明

トランプ米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は、アルゼンチンのブエノスアイレスで最上級の代表者を交えた「非常に成功した」会談を終えた。

非常に重要なことに、習国家主席は優れた人道的な措置として、(乱用が問題になっている医療用麻薬オピオイドの一種の)フェンタニルを規制薬物として指定することに同意した。これはフェンタニルを米国に販売する者は中国の最高刑の対象になることを意味する。

貿易に関しては、トランプ大統領は、2019年1月1日に、2000億ドル(約23兆円)相当の製品に対する関税を10%に維持し、今回は25%に引き上げないことに同意した。中国はまだ(量に関しては)合意していないが、両国間の貿易不均衡を緩和するために、相当量の農業、エネルギー、工業製品およびその他の製品を米国から購入することに同意する予定だ。中国は直ちに米国の農家から農産物の購入を開始することに合意した。

トランプ大統領と習近平国家主席は、即時に構造的な変化について交渉を始め、強制技術移転、知的財産、非関税障壁、サイバー攻撃、サービス産業や農業について議論する。両政府はこの話し合いを90日以内に完了するよう努力をすることで合意した。この期間中に合意を得られなかった場合、関税を10%から25%へ引き上げる。

北朝鮮(問題)に関して大いに進歩がみられたことについて両者は合意した。トランプ大統領は習近平国家主席、そして北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長と共に核のない朝鮮半島を実現するために努力する。トランプ大統領は金委員長への友情と敬意を示した。

習近平国家主席はさらに、以前承認しなかった米クアルコムによる(オランダの車載半導体大手の)NXPセミコンダクター買収計画が再度提出されれば、承認することには抵抗はないと言った。

トランプ大統領は「この会談は素晴らしく、実りが多く、米国と中国にとって限りない可能性を秘めたものだった。習近平国家主席と仕事をするのは光栄だ」と述べた。

■中国外交部声明

中国と米国の首脳は適切な時期に相互訪問する。中国と米国は二大経済大国として密接に付き合い、相互に依存している。経済・貿易で不一致がある領域については、相互に受け入れ可能な解決方法を探すことが鍵だ。

両国の首脳は新たな追加関税を停止することで合意に達した。あらゆる追加関税を取り消す方向で協議を加速するよう、両国はそれぞれの経済チームに指示をする。

中国は新たな改革開放の過程や国内市場の需要に基づいて市場を開放し、輸入を拡大し、米中の経済・貿易に関する問題の緩和を推進する。両国は貿易関係をできる限り早く正常軌道に戻す努力をし、ウィンウィンな関係を実現しないといけない。

中国政府は台湾問題については原則的な立場を説明し、米国政府は「一つの中国」政策を継続すると表明した。

両国首脳は朝鮮半島の問題についても意見交換した。中国は米朝首脳の再会談を支持し、北朝鮮が半島の完全な非核化と平和メカニズムの構築を推進することを希望する。米国は中国の積極的な役割を称賛した。

両国はフェンタニルを含む物質の法規制を強化することで合意した。両国首脳は会談が非常に成功したことで合意した。

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