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山口・周防大島町の断水解消 船衝突から40日ぶり

山口県柳井市との間に架かる大島大橋に外国船が衝突し、水道管が損傷して同県周防大島町で続いていた断水が1日、全域で解消した。10月22日未明の事故発生から40日ぶり。住民からは安堵の声が上がった。

送水が再開され、自宅の蛇口から水を出す住民(1日午後、山口県周防大島町)=共同

マルタ船籍の貨物船(約2万5千トン)が通過時にクレーンなどをぶつけ、橋を通っていた水道管を切断。町のほぼ全域の約9050世帯で断水し、約1万4600人に影響した。県などが橋の補強と、各家庭に送水可能な仮設水道管の敷設工事を進め、11月28日から順次送水を始めていた。

同町の主婦、中谷愛美さん(32)は「解消のめどが立たず、不安な日々が続いた。本当にうれしい」と笑顔。断水後も給水所から水を1日80リットル以上運んで営業を続けたラーメン店の店長、大田吉良さん(77)は「売り上げは7割くらい減ったが、これで一安心。客足が戻ってくれれば」と期待を寄せた。

断水や橋の損傷による通行規制が続いたことで、島特産のミカンの出荷に影響が出たほか、ミカン狩り目当ての観光客が減るなど地域経済は大きな打撃を受けた。地元観光協会によると、民宿のキャンセルが相次ぎ、道の駅や多くの店舗で売り上げが8割ほど減った。

県などは、町内の宿泊施設で使える割引券の発行など総額約1億5千万円の支援プランで復興を後押しする。村岡嗣政知事は船を所有するドイツの海運会社に損害賠償請求する方針で、住民が受けた被害がどこまで穴埋めできるかが課題となっている。〔共同〕

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