ずっと着ていたい 「人をダメにする」暖かグッズ3選
「年末年始は外出しない」人のための自宅で快適グッズ

気がつけば、もうすぐ年末。「今年は旅行にも出かげず、自宅でのんびりしよう」と考えている人に向けて、年末年始を家で快適に過ごすための注目グッズを、3回に分けて紹介する。第1回は、最近冬になると話題になる、快適すぎて「人をダメにする」と呼ばれる暖かグッズ(記事「ベルメゾン 『人をダメにする』冬物アイテムぞくぞく」参照)。ジャケットになる寝袋、1日着たままでいられる毛布、そしてリビングで足湯気分を味わえる家電を紹介する。
外出できる2WAY寝袋

「ジャケシュラ」は上半身がジャケット型に、下半身が袋状になっている2WAY寝袋。上下をファスナーで分離できるため、スピーディーな変形が可能。足部分を取り外せば、暖かアウターとして、そのまま外出もできる。夜になったら足部分を取り付け、寝袋としてそのまま眠ることもできるというわけだ。
この製品はもともとアウトドア向けに開発された。「近年のたき火ブームもあり、火の粉から服を守るたき火ジャケットとしても使える冬用寝袋を作りたかった」と話すのは、ビーズ商品企画部DOD広報担当の矢野敦己氏。生地は燃えにくいコットン100%なので、アウターの上からこれを着れば、たき火のまわりにいてもアウターを穴あきから守ることができるというわけだ。
中綿にはホローファイバーを使用。糸の中に空間を作り、大量の空気を閉じ込めた中空構造糸で、軽さと暖かさを両立。ダウンと比べるとかさばるが、湿気による保温力低下が起こりにくいメリットがあるという。洗濯機でそのまま丸洗いすることも可能だ。
11月下旬に発売した新商品だが、売り上げは好調だという。実際に着てみたが、休日に一日着ていたいという気分になった。

一日中着ていられる毛布

「きょうは外出しない!」と決めた、そんな日にオススメしたいのが「着る毛布」だ。ポンチョタイプになっていて、毛布のように使えるとうたう製品はこれまでもあったが、「一般的な着る毛布は、すぐにはだけたり、もたついて動きにくかったり、日常生活を送るうえで不便を感じる場面が多くあった」というのはビーズ商品企画部ビビラボ広報担当、新谷佳栄氏。「そのストレスをなくし、保温力と機動力どちらも高められるよう細部にこだわって設計した」
今回紹介するアイテムは、頭のてっぺんから足先・指先まで、全身をフルカバーできるのが特徴。やわらかく暖かいフリース素材を使い、お腹まわりの締め付けを排除したワンピース構造。肩まわりや股部分にも十分ゆとりを確保しつつ、もたつかないフィット感を実現している。
「細部にこだわった」というだけあり、自宅で快適に着られるようにさまざまな工夫が凝らされている。袖にある穴から親指が出せるので、スマートフォンの操作も可能(指先をおおっているミトンから手を完全に出すこともできる)。足先をおおうカバーにはファスナーが付いており、足を出して靴も履ける。お尻部分にも大きく開くファスナーを備えるので、トイレに行くときにもいちいち脱ぐ必要がない。
「2013年に初代モデルを発売し、以降アップデートを繰り返し、累計販売数2万着を超える人気商品」(新谷氏)。男女問わず幅広い層に支持されており、購入理由も「暖房費節約のため」から「SNS映えする」までさまざまだという。

リビング足湯でリラックス

リビングにいながら簡単に足湯気分を楽しめるのが、超音波ミストとヒーターの「ハイブリッド温ミスト機構」を搭載した、ルルドの「あったかフットモイスチャー」。
本体タンクに水を入れると、ヒーターで温められたミストが発生。足元からじんわりと心地よく温め、足湯効果で全身ポカポカになる。水を沸かして湯気をおこすスチームタイプと違い、消費電力が低く、急速に温まるので使い勝手もいい。
アテックス企画マーケティング部部長の田代晶子氏によると「冷えが本格化する11月頃から売り上げが伸びている」。末端の冷え性に悩む30~50代の女性から支持されているが、最近、「冷え性で悩んでいる男性も増えている」(田代氏)。使ってみると快適と感じる男性も多いのでは。
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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