2019年5月22日(水)

幹部逮捕の学生サークル 勧誘ノルマで罰金徴収

2018/12/2 11:30
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イベントサークルの運営費を取り立てるため男子大学生からバッグを奪ったとして、日本大の学生2人が11月、強盗容疑で警視庁に逮捕された。事件の背景には、サークル幹部らに毎月一定の人数を入会させるなどのノルマを課し、達成できなければ罰金を徴収するといういびつな運営があったとみられる。

警視庁などによると、逮捕された2人は日大4年生で、複数の大学の学生ら100人以上が所属するイベントサークル「TL」の中枢メンバー。TLは「日本No.1イベント団体」と称し、ナイトクラブで貸し切りパーティーを開き、芸能人も招いて千人以上を動員するなどしていた。

「簡単に稼げる」といったうたい文句で会員を集め、新しい会員の勧誘に成功すれば1人につき数千円ほどの「報酬」を得られる仕組みもあったとみられる。

一方、幹部らには月約3万円のサークル運営費のほか、毎月新しい会員4人の勧誘が義務付けられ、ノルマ未達成の場合、不足1人につき3万円の罰金を徴収していたとされる。

退会しても自宅に押しかけるなどして支払いを要求し、学生ローンの契約を迫る例も。強盗事件の被害者の学生も36万円を請求され、強引に借用書を書かされていたという。

「サークルを辞めた後に暴行された」「サークルに入っていた息子が困っていたのでお金を貸した」。2人の逮捕後、警視庁にはTLに関係するとみられる通報・相談が10件以上寄せられており、「他にも同様の被害者がいる可能性がある」と捜査幹部は話す。

11月末時点でTLのものとみられるホームページには「TLは活動休止となりました」と表示されている。

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