LINE、ゲーム配信の停止延長 アップルの審査で
LINEは30日、スマートフォンへの配信を1カ月止めている「クイックゲーム」について、メンテナンスのための停止期間を延長すると利用者に通知した。同社は、米アップルのアプリ配信サービス「アップストア」の審査にかかわる問題でサービスを停止していた。
クイックゲームはアプリを新たにダウンロードせずにLINE上で遊べる。LINEは同日夕、ゲームの利用者に「メンテナンス延長のお知らせ」と題する通知を出した。この中で「Appleによる審査中のため」と延長の理由を説明した。
同ゲームは9月に正式に始め、1カ月でユーザー数が300万人を超えた。再開が延期されたのはアップルの基本ソフト「iOS」向け8作品と、米グーグル「アンドロイド」向け2作品。どちらにもバンダイの「たまごっち」が入っている。
クイックゲームは始めるときは無料。一部のゲームは、課金や、広告動画を視聴することでゲーム内のアイテムを得たり、コンティニューしたりする仕組みを導入していた。iOS版は課金システムを使えなかったため、アンドロイド版のみに課金システムを導入していた。アップルの審査では広告の仕組みなどが問題視されたもようだ。
クイックゲームの配信が停止されたのは11月1日。その後の7日に配信を始めた新作ミステリーゲーム「コトロ」は、アンドロイド版もiOS版も遊ぶことができる。ただ、ゲームの途中で何もない空白の時間がある。動画広告を外したとみられる。