2019年3月20日(水)

ロシアのロスネフチ、中国の石油・ガス関連企業と提携
中国、原油輸入を拡大

2018/11/29 21:38
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【北京=多部田俊輔、モスクワ=小川知世】ロシア国営石油大手ロスネフチは29日、中国の石油・ガス関連の国有企業2社と提携したと発表した。中国化工集団(ケムチャイナ)は原油輸入を拡大する契約を締結。北京ガスはロシアでの天然ガス関連の合弁会社設立で合意した。中ロはそれぞれ米国と対立。エネルギーを巡り、調達元の多様化を目指す中国と、販売の拡大を目指すロシアの利害が一致した。

ケムチャイナはロスネフチから年間240万トンの原油を調達する契約を結んだ。ロスネフチの2017年の対中輸出の6%にあたる。同社は東シベリア産の原油をパイプラインで運び、極東の港から輸出する。

北京市の国有複合企業、北京控股傘下の北京ガスはロスネフチと合弁会社設立で合意した。天然ガス自動車向けにガススタンド事業をロシアで営む。北京ガスが5割近くを出資してガススタンドの建設・運営ノウハウを提供する。

北京ガスは17年、11億ドル(約1200億円)を投じてロスネフチからシベリアの石油・ガス田の権益の一部を取得することで合意した。ガススタンド事業を成功させたいロスネフチの求めに応じることで、将来はロシア産ガスの輸入増を目指しているとみられる。

中国は石油の約7割、天然ガスの約4割を輸入に依存している。中国の液化天然ガス(LNG)輸入量のうち米国産は今年上期で、全体の7%を占めた。17年のトランプ米大統領の訪中時、米中間で巨額の契約が結ばれた際にも約半分はガスなど資源開発プロジェクトだった。ただ中国が追加課税を適用したため今後は米国からの調達が細る見通しだ。

中国はLNGについてカタールからの輸入を増やすと決定済み。原油は当面、ロシア産の輸入拡大で国内需要を満たす。

一方、ウクライナ領クリミア半島を実効支配するロシアは欧米などからの制裁が長引き、外国からの投資や技術移転が停滞。対米で協調しやすい中国に接近する。ロシアにとって米中の対立は好機で、エネルギー供給を軸に外交や安全保障面でも中国との結び付きを強めたい考えだ。

ロシアのプーチン大統領は、20カ国・地域(G20)首脳会議の舞台であるブエノスアイレスで中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と会談する予定。中ロ間の貿易額が18年には1000億ドルに膨らむとの見通しを繰り返し強調する。

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