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関西馬、秋G1まだ2勝 「西高東低」変調の兆し

2018/12/1 6:30
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秋のG1戦線で関西馬の勝ち星が減っている。9月末のスプリンターズステークス(中山芝1200メートル)からこれまでに7戦のG1が行われたが、関西馬はわずかに2勝。前年同期の6勝から大幅に減り、スプリンターズSが現在の日程となった2000年以降で最低だ。馬の実力は「西高東低」といわれて久しいが、今年は関東馬に押されている。傾向が変わりつつあるのだろうか。

スプリンターズSをファインニードル(牡5、栗東・高橋義忠厩舎)が制して以降、関西馬は3連敗。11月11日のエリザベス女王杯(京都芝2200メートル)をリスグラシュー(牝4、栗東・矢作芳人厩舎)が勝ち、2勝目を挙げたものの、その後、マイルチャンピオンシップ(18日、京都芝1600メートル)、ジャパンカップ(25日、東京芝2400メートル)と関東馬が連勝した。

リスグラシューがエリザベス女王杯を勝ってから関西馬のG1勝利はない=共同

リスグラシューがエリザベス女王杯を勝ってから関西馬のG1勝利はない=共同

00年にスプリンターズSが12月から移設され、秋のG1開幕戦となって以降、ジャパンCまでの関西馬の勝利数が最も少なかったのは、01、02、06、10年の4勝。今年はそれを下回る。

1980年代半ばの坂路の開設など、栗東トレーニング・センター(滋賀県栗東市)の調教施設の充実により、関西馬の成績は向上。素質馬を関西の厩舎に預ける馬主も増えたことから、80年代末から関西馬上位の傾向が定着した。ただ、関東の拠点である美浦トレーニング・センター(茨城県美浦村)でも調教施設の改良などが進み、関東馬も巻き返しつつある。トレセン外の牧場の施設も栗東近郊同様、美浦周辺も充実している。

今年の場合は牝馬3冠に加えジャパンCも制したアーモンドアイ(牝3、美浦・国枝栄厩舎)という、競馬史に残る強力な馬が関東所属である事情もある。だが、東西の実力差も縮まってきているのかもしれない。

12月2日には中京でダート1800メートルのG1、チャンピオンズカップが行われる。ここで関西馬の連敗を止めたいところだが、昨年のこのレースの覇者、ゴールドドリーム(牡5、栗東・平田修厩舎)は筋肉痛で出走を回避。前走のJBCクラシック(Jpn1、京都ダート1900メートル)を勝ったケイティブレイブ(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)など、ほかにも実力馬がそろうものの、関西馬勝利へ暗雲が垂れ込めてきた。

関東の有力馬は今回も強力だ。ルヴァンスレーヴ(牡3、美浦・萩原清厩舎)はデビュー以来、7戦6勝2着1回。直近のレースでもゴールドドリームを破った。関西馬が乗り越えなければならない壁は高い。

(関根慶太郎)

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