2019年9月18日(水)

GU、原宿に次世代型店舗 アバター作ってコーデ体験

2018/11/29 12:24
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ファーストリテイリング傘下のカジュアル衣料品店「GU(ジーユー)」は30日、東京・原宿に次世代型店舗を開業する。店内で自分のアバター(分身)を作り、コーディネートを疑似体験。気に入った洋服があればネット通販で購入できる。ファッションの「聖地」である原宿を起点に、新たな購入体験を提案して消費者の関心を引く狙いだ。

「リアルとデジタルで着たい服に出合える」。GUの柚木治社長は29日に開いた開業前のイベントで強調した。原宿で初出店の「GU STYLE STUDIO」は、JR原宿駅近くの大通り沿いに出店する。柚木社長は「原宿はファッションへの感度が高い人など、国内外から多くの人が集まる。出店には最適な場所だ」と説明した。

店舗面積は一般的なGU店舗の半分程度で、約600平方メートル。特徴はデジタル技術を使ったファッション体験だ。来店者はまず、店内に設置したデジタルサイネージ(電子看板)で顔写真を撮影し、自分自身のアバターを作る。その後、サイネージ内で登録されたトレンド服を自由に合わせ、アバターに着せてもらう。気に入った商品は実際に試着することもできる。

スマートフォン(スマホ)のアプリでも同様の機能を加えた。アプリでアバターを作成し、通販サイトで購入もできる。場所や時間を問わず買い物が可能になるという。

来店者のアバターやコーディネート情報はスマホにダウンロードした公式アプリと連動する。欲しい商品はアプリで購入し、数日後に自宅か最寄りの店舗で受け取る。来店者は手ぶらでショッピングを楽しむことができる仕組みだ。

実店舗での試着の仕組みにもこだわった。備え付けのタブレットから試着を予約することで待ち時間をなくす。試着室に入ると自動で商品がタブレット内に登録される機能もある。

アバターで試着の手間を減らせるだけでなく、GUにとっても利点は多い。無駄な在庫を持つ必要はないため店舗効率が高まる。若者を中心にネット通販が広がるなか、店舗とネットを融合した試みと位置付ける。柚木社長は「今後は商品のタグを見やすくするなど使い勝手をよくしていきたい」と述べた。

GUは「ユニクロ」の兄弟ブランドとして、ガウチョパンツなどヒット商品を出してきた。トレンドを意識した洋服に強みを持つが、近年は大ヒット商品に乏しく、ユニクロとの差が見えにくくなっている。今回はトレンドを生む街、原宿で新たなブランドイメージを浸透させる狙いだ。

アパレル業界ではネットとリアルをつなぐ店舗に関心が高まっている。ZARAは今夏、試着に特化した期間限定店を東京・六本木に出店。ストライプインターナショナル(岡山市)も同様の店舗を出す構想を温めている。実店舗の強みを生かし、衣料品のネット通販サイト「ゾゾタウン」や米アマゾン・ドット・コムなどネット通販大手との違いを打ち出す。

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