2018年12月13日(木)

米薬局CVS、米保険エトナ買収完了 8兆円規模

ヘルスケア
北米
2018/11/29 5:42
保存
共有
印刷
その他

【ニューヨーク=西邨紘子】米ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスは28日、米医療保険大手エトナの買収手続きを終えたと発表した。CVSは2017年12月に約700億ドル(約8兆円)でエトナ買収を決め、手続きを進めていた。負債引き受けを含めた総額は780億ドル。保険会社の取り込みで医薬品仕入れの際の価格交渉力を高めるとともに、予防的医療などへの事業拡大でヘルスケア業界で存在感を示したい狙いだ。

CVSは米国を中心に約1万店を展開する=ロイター

CVSは米国を中心に約1万店を展開する薬局で、日用品や大衆薬に加え処方薬の調剤・販売を手掛ける。健康診断や予防接種などを提供する一般診療所や介護付き住宅なども運営している。

米国では近年、ヘルスケア関連支出の負担増大が社会問題になっている。医薬品の高額化のほか、医療関連サービスや流通の複雑な分業がコスト上昇を招いているとの指摘もある。直近ではネット小売りアマゾン・ドット・コムが処方薬の宅配事業を買収するなど異業種から参入する動きもあり、既存大手が危機感を強めている。

CVSはエトナの統合により、患者の使い勝手が良く低コストの新しい事業モデルを提供できると説明した。具体例として、傘下の薬局や診療所を通した予防的医療や生活習慣病の管理サービス拡大などを挙げた。20年に約7億5000万ドル規模の相乗効果が期待できるという。

エトナは規模を拡大するため、15年に同業のヒューマナの買収計画を発表したが独占禁止当局から承認を得られず、17年に撤回。CVSとの「異業種」統合に方針を切り替えた。

保存
共有
印刷
その他

薬局再編急ピッチ 大手のM&A5倍[有料会員限定]

2018/10/30 11:53

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報