2018年12月16日(日)

温暖化ガス「50年までに排出ゼロ」、EUが新目標案

ヨーロッパ
2018/11/29 2:00
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【ブリュッセル=森本学】欧州連合(EU)の欧州委員会は28日、温暖化ガスの域内排出量を巡って、2050年までに「実質ゼロ」を目指す新たな削減目標案を示した。EU加盟国と欧州議会への提案に加え、域内での幅広い議論を呼び掛けた。EUは地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」に基づき、温暖化ガスを30年までに90年比で40%減らす目標を掲げているが、新目標はその先の長期的な道筋を描くのが狙いだ。

温暖化ガスの排出削減の新目標を公表するアリアスカニェテ欧州委員(右)(11月28日、ブリュッセル)=欧州委員会提供

「50年までの気候中立なヨーロッパの実現を目指す」。気候中立とは温暖化ガスの排出量を域内全体でみて実質ゼロまで減らし、気候変動に及ぼす悪影響を取り除くこと。EUで環境政策を担うアリアスカニェテ欧州委員は同日の記者会見で、「欧州が世界の主要な経済国・地域で初めて気候中立を実現するための提案だ」と意気込んだ。

16年11月に発効したパリ協定では、20年早期に各国・地域が50年の達成に向けた長期戦略を提出することになっている。域内での議論を喚起することで20年はじめまでの新目標の正式採択につなげたい考えだ。

12月2日からはパリ協定に基づく各国・地域の取り組みや、詳細な実行ルールを協議するため、第24回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP24)がポーランドで開かれる。会議を前に意欲的な新目標を提示することで、トランプ米政権が離脱表明したパリ協定の堅持をEUとしてアピールする狙いもある。

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