2019年8月17日(土)

ホンダ「PCX」電動二輪でシェアリング、19年から

2018/11/29 11:30
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ホンダは原付き2種の電動スクーター「PCXエレクトリック」を30日に発売する。着脱式のバッテリーを採用し、場所を選ばず簡単に充電できるようにしたのが特徴だ。まず250台を生産して企業や官公庁を中心にリース販売し、使い勝手の情報を収集。2019年春ごろから首都圏でのシェアリングサービスや観光地でのレンタルを始める計画だ。

ホンダの125ccスクーター「PCX」を電動化した。着脱式のバッテリーはシート下に2つ搭載し、1回の充電で約41キロメートル走行できる。走行時の音はほとんどなく、最高速度は時速60キロメートル強。

「PCXエレクトリック」のシート下に搭載される着脱式バッテリー

「PCXエレクトリック」のシート下に搭載される着脱式バッテリー

バッテリーの充電方法は2種類あり、車体につながる電源プラグで直接充電する方法では約6時間かかるが、バッテリーを車体から取り出して専用充電器に接続する場合は約4時間でフル充電できる。

価格は70万円強を予定している。ベースモデルとなるガソリン車の「PCX」は販売価格が税抜き31万7000円で、今回発売する電動車は2倍以上の価格設定だ。9月に発売したハイブリッドタイプの「PCXハイブリッド」も40万円で、電動車の価格は突出している。専用設計のため製造コストがかさんだのが大きな要因という。

直接つなぐ場合は約6時間でフル充電できる。

直接つなぐ場合は約6時間でフル充電できる。

ホンダはこれまで原付き1種の電動スクーター「CUV-ES」「EV-neo」をいずれも200台製造して企業などを対象にリース販売してきた。今回はホンダのホームページからリース会社を通じて販売する。原付き2種の電動スクーターは初めて。東南アジアでも企業などを対象に展開する予定という。

ホンダの三ツ川誠開発責任者は「日本で提供してきたホンダの電動二輪車を世界の多くの人に体験してほしい」と話す。関東や関西ではPCXエレクトリックを体験する一般ユーザーを募集。走行距離や使用頻度、バッテリーの使われ方などのデータを集める。19年春頃から首都圏でシェアリングサービスに参入し、観光地でもレンタルサービスを開始する。

電動バイクは二酸化炭素(CO2)を排出せず、走行音が少ないメリットがあるが、価格や航続距離や充電の手間などに課題が残る。一方で台湾の電動スクーター最大手Gogoro(ゴゴロ)はバッテリーを利用者間でシェアするビジネスモデルを確立している。

台湾国内に750カ所以上ある同社の充電ステーションで使用した着脱式のバッテリーを差し込むと、充電済みのバッテリーと簡単に交換することができる。充電の手間が省けるなど手軽さが人気を呼んでいる。

台湾の二輪車市場で2位のシェアを持つヤマハ発動機はゴゴロと電動スクーターを共同開発し、19年夏から台湾で発売する。ゴゴロの電動プラットフォームを使い、同社の充電ステーションを利用できるようにする。

ホンダはPCXエレクトリックの実証実験をインドネシアやフィリピンで予定している。インドネシアでは、バッテリーシェアリングを実証し、残量が少なくなった着脱式のバッテリーを充電ステーションで新しいバッテリーと取り換えて再び走行できるようにする。サービスの開発競争が海外でも激化する。(為広剛)

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