2019年6月20日(木)

海外から受注狙え、森精機など技術PR 航空宇宙展

2018/11/28 20:33
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国内最大級の航空宇宙産業の展示会「2018年国際航空宇宙展」が28日、都内で開幕した。DMG森精機が金属粉末を3次元(3D)で積層造形する工作機械を披露するなど、中部の各社が製品や技術を売り込んだ。国産旅客機「MRJ」の開発遅延などを背景に、国内にとどまらず海外メーカーから直接受注を狙う動きも強まっている。

DMG森精機は金属を積層造形する3Dプリンターを披露した(28日、東京ビッグサイト)

オレンジ色のレーザーが粉末を焼き固める作業を繰り返す。30センチ四方までの加工に対応し、数時間後には金属を網目状などにした複雑な形の部品ができ上がる。これは森精機のブースで人気を集めていた3Dプリンターで、11月に売り出したばかりの新製品だ。

チタンやステンレスなどの金属を積み重ねて生産し、切削加工するよりも強度を高め、軽量化できる。航空機にとって燃費向上などにつながる。新製品でレーザーの精度や使い勝手を改善しており「今後はレーザーを増やし速さもより追求したい」(担当者)。同社の3Dプリンターは自動車向けが中心だが、今後は航空産業から採用を促す。

中部の中小では特殊鋼卸の山一ハガネ(名古屋市)が合弁会社を通じて3Dで積層造形した部品を紹介する。寺西基治社長は「海外企業は3D技術の関心が高い。欧州エアバスなどの受注をさらに増やしたい」と意気込む。三菱航空機(愛知県豊山町)は2020年の初号機納入をめざすMRJの模型や、機内の様子を3Dで見られるシミュレーターを紹介した。

各社が特に意識するのは、海外への売り込みだ。国内依存を脱し、海外向けでも安定して稼げるようになれば収益力や競争力が高まる。世界の航空産業の成長を見込み、山一ハガネは仏企業と組んで事業を拡大するなど、海外向けの供給を増やす動きが広がっている。

航空宇宙展は日本航空宇宙工業会の主催。会期は30日までで、2万人の来場を見込む。

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