2019年6月25日(火)

コメの需要9万トン減、農水省19年見通し 農家に生産抑制促す

2018/11/28 14:28
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農林水産省は28日、2019年産の主食用米の需給見通しを公表した。人口減少などを背景に、需要は前年に比べ9万トン少ない726万トンになると見積もった。在庫も考慮した上で、需要に見合った生産量は718万~726万トンが適切とした。生産見通しは18年産米の収穫量(733万トン)を下回る水準で、生産抑制の必要性をにじませた試算となった。

同日開いた食料・農業・農村政策審議会の食糧部会で「減反廃止」2年目となる19年産のコメ需給見通しを示した。今回新たに人口減少を考慮し、従来の推計方法よりもコメの消費量が落ち込むと見積もった。生産量の見通しは一定の幅を持たせた形で示し、実際の生産調整は各産地や農家の判断に委ねた。

農水省は17年産米まで都道府県に生産数量目標を配分し、生産抑制をしてきた。「減反廃止」となった18年産米から目標の配分はせず、需給見通しに基づいて、地方各地や農家が自主的に生産量を判断してもらう仕組みに改めた。

減反廃止1年目となる18年産米を巡っては、全国各地がコメの大量生産にカジを切り、大きな値崩れが起きるとの懸念もあったが、天候不順によって結果的に生産過剰にはならなかった。

農水省は19年産について、需要減を反映し、生産抑制というシナリオを描いた。今後、JAや行政が参加する全国の農業再生協議会が来年のコメ生産の具体的な方針を話し合う。生産抑制が進めば値崩れは回避され、農家の所得安定につながる一方で、米価が高止まりする懸念もある。

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