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iPSで脊髄損傷治療へ、慶大が臨床研究を承認

慶応義塾大学は28日、iPS細胞を使い脊髄損傷の治療を目指す臨床研究計画を承認したと発表した。年内にも厚生労働省の専門部会に計画を提出する。審議を経て正式に認められれば、iPS細胞から作った神経細胞のもとになる細胞を脊髄損傷患者に移植し、機能改善につなげる世界初の臨床研究が早くて2019年夏に始まる見通しだ。

研究を実施するのは岡野栄之教授と中村雅也教授らのチーム。27日付で学内の審査委員会が計画を承認した。

計画では、脊髄を損傷して2~4週間たった「亜急性期」で、運動などの感覚が完全にまひした18歳以上の患者4人が対象。京都大学iPS細胞研究所が備蓄する他人のiPS細胞から神経のもとになる細胞に育て、患者に移植する。

患者1人あたり、損傷部位に200万個ほどの細胞を移植する。他人の細胞を使うことによる拒絶反応を抑えるため免疫抑制剤を使うほか、リハビリもして、手足などの機能の改善を目指す。移植から1年かけて安全性や効果を確かめる。

iPS細胞から作った細胞を患者に移植する研究は、理化学研究所などが目の難病の患者に対して14年に実施。京大も今年10月、パーキンソン病患者の脳に神経細胞を移植する臨床試験(治験)を実施した。他にも重症の心不全や血液の難病で研究が計画されており、再生医療の実用化を目指す動きが加速している。

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