2018年12月17日(月)

英下院、フェイスブック問題で国際公聴会 9カ国参加

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北米
2018/11/28 5:01
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【ロンドン=篠崎健太】英下院は27日、米フェイスブックから大量の個人情報が流出して政治工作に使われたとされる問題をめぐり、外国の議会関係者を招いて国際公聴会を開いた。英国のほかカナダやフランス、ベルギーなど計9カ国が参加した。英議会はフェイスブックの内部文書の差し押さえにも動き、ソーシャルメディアを通じた情報工作疑惑の実態解明を独自に進めている。

ザッカーバーグ氏の名札が置かれた委員会室の座席(27日、ロンドン)=Gabriel Sainhas氏・英下院提供

公聴会は英下院デジタル・文化・メディア・スポーツ委員会が主催した。これまでマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)に証言を求め続けてきたが、この日も出席を拒まれた。代わりに参加したリチャード・アレン副社長は、情報流出について「世の中の信頼を傷つけたという見方に異議を唱えるつもりはない」と述べた。

同社では3月、8700万人分の利用者情報が英政治コンサルティング会社に不正に横流しされた問題が発覚した。2016年の米大統領選でトランプ氏陣営に有利に働くようにデータが用いられた疑いが出ている。同年の英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票運動で使われた可能性や、ロシアが関与した疑惑も取り沙汰され、英議会は独自に調べてきた。

25日付の英日曜紙オブザーバーは、英下院委が議会権限を行使し、別件でフェイスブックと係争中の米ソフトウエア開発会社の関係者から内部資料を押収したと報じた。米裁判所で非公開とされた資料で、情報流出事件の解明につながる情報が含まれる可能性があるとされる。

27日の公聴会では新たな事実は明らかにならなかったが、英下院委は他国の議会とも連携し、フェイスブックと情報工作の問題について疑惑追及を続ける方針だ。

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