2019年4月23日(火)

生きづらさ感じる人見守る 名古屋のサロン居場所提供

2018/11/27 20:42
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名古屋市中村区にあるフリースペース「サンサロ*サロン」。週末には無職や引きこもり、うつ病、発達障害のある人たちが集まり、思い思いの悩みを打ち明けている。生きづらさを感じている社会の中に「居場所」を提供しようと、支援者らが2009年から活動を続けてきた。運営代表の藤原はづきさん(47)は「自分を出せる場をつくることで、息抜きしてもらいたい」と話す。

名古屋駅から歩いて約10分、住宅街の三差路前のビルにサロンはある。月に10団体約100人が訪れ、集会や読書会、上映会などを催している。

11月の土曜日午後、引きこもり経験者や精神障害の4人が、自身の体験を生かし支援者として活動するため自助グループで勉強会を行っていた。

「最近どうですか?」。お互いの近況報告から始まり、支援する中で何ができるのかといったテーマに耳を傾け、経験や考えを伝え合った。グループ代表の矢板瑞季さん(22)は「ここは病気や障害について、気楽に隠さず話せる貴重な場所」と打ち明ける。

ホームレスらの支援に取り組んでいた藤原さんは08年、生活が困窮するまで相談できない人がいることに気付いた。「公的な福祉に助けを求めにくい人がいる。困ったときに、すぐ話せる地域の拠点が必要」。サロンを立ち上げ、孤立しがちな困窮者への居場所づくりも始めた。

気楽に来られるようにカフェや料理サークルなどを開くと、地域のボランティアのほか、引きこもりや精神障害などの事情を抱える、さまざまな人が集うようになった。

グループの橋渡しもする藤原さんは、サロンで生まれる交流に価値があると考える。「立場や問題を超えてつながることで、街角から支援の輪を広げたい」。これからも活動を見守り続けるつもりだ。〔共同〕

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