宇宙からのカプセルを公開 2000℃に耐える

2018/11/27 11:27
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は27日、国際宇宙ステーション(ISS)から地球に帰還した小型カプセルを公開した。大気圏突入時の高温から内部を守り、宇宙実験でできたたんぱく質の結晶などは無事だった。日本独自の技術でISSから物資を持ち帰るのは初めて。将来の有人宇宙船にもつながる技術という。

地球に帰還したカプセル

JAXAの田辺宏太・開発チーム長らは筑波宇宙センターで記者会見し、「カプセルは大気圏突入時にセ氏1700~2000度程度になったとみられるが、温度上昇を想定の半分以下にできた。内部を熱から守る性能を確認できた」と発表した。

田辺チーム長は「(地球帰還の)加速度も有人宇宙船並みに低く抑えられた。将来は小型宇宙船のように自ら飛んで地球に帰ってくるようにしたい」と述べた。

カプセルは直径84センチメートル、高さ約66センチメートルの円すい型。大気圏突入時の高温にさらされ、一部は焦げたようにみえる。目立った破損や亀裂はない。

地球帰還の際は、タイガー魔法瓶(大阪府門真市)の協力で開発した断熱容器がカプセルの内側に入っていた。回収後に温度データを解析したところ、ISSで保冷剤を詰めてから5日と15時間にわたってたんぱく質の結晶をほぼセ氏4度に保っていた。

カプセルは無人輸送機「こうのとり」7号機から大気圏突入前に分離され、11日午前7時4分に南鳥島の南南東約660キロメートルの海域に着水した。船で回収し、筑波宇宙センターに運び込んだ。

これまでISSから物資を地球に持ち帰るには、米国やロシアの宇宙船に頼っていた。ISSから日本に戻せれば、実験期間の短縮やコストの削減が期待できるという。

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