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「ワラビーズ」再生策は? 初の女性トップに聞く
NZ出身の豪ラグビー協会CEO

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2018/11/29 6:30
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――少しプライベートな質問をしたい。円形脱毛症を患って、カツラをかぶっていると聞いた。いつ病気のことを公表したか。

「4年前かな。私ががんだと勘違いしてほしくなかったから。そして、ビジネスの現場にいる、脱毛症の若い女性たちが働くのが難しいと思ってほしくなかった。だから公にして女性たちを鼓舞したかった。男性は頭をそれるから対処しやすく、病気を受け入れやすい。でも女性には受け入れがたい。女性の外見は男性とは違う方法で判断されるから。特にビジネスの現場では。高い地位の仕事を持っていればなおさらだ」

「人々の違いにもっと寛容に」

――その観点から、最近、女性が男性と同じ賃金を求める運動や、#Me Too運動についてどう思うか。女性たちが大きな声をあげ始めた。

「私は人の平等性を完全に信じている。私たちは育った環境やジェンダーや人種や信条に関係なく人々を受け入れるために努力していて、それがとても大切だと思う。もっと人々の違いに寛容で、その違いを受容する必要があり、私はそのことに情熱を傾けている。CEOになってから、多くの若い女性が街中で立ち止まって、私に『おめでとうございます』と言う。彼女たちは『以前は思っていなかったけれど、女性が全国的なフットボールコード(ラグビーやサッカーなどフットボール競技の豪州での総称)のCEOになることが可能と信じる』と言ってくれる」

キャッスルCEOは19年W杯でワラビーズの優勝を目指している=ロイター

キャッスルCEOは19年W杯でワラビーズの優勝を目指している=ロイター

――協会のCEOになることについて、あなたの家族はどう言ったか。

「一緒になって13年のパートナーがいるけれど、彼はとても支持してくれた。NZ人の彼はワラビーズがプレーするとき、とても応援してくれる、NZと戦うとき以外はね。彼はワラビーズがオールブラックスと戦うときは少し複雑みたい。でも彼にとってはウィンウィンなの。ワラビーズが勝てば私がハッピーになるし、オールブラックスが勝てば彼はハッピーだから」

――来年のW杯でワラビーズに何を期待するか。

「すべてのチームが大会の最後にトロフィーを持つことを願っている。ワラビーズも同じだ。大会が始まったときにはベストのコンディションで、大会のすべてのステージでいいパフォーマンスを見せ、願わくば決勝に進出してほしい。前回は決勝に行ったけれど、来年は頑張ってもう1つ上(優勝)を目指している」

――ワラビーズの成績は別にして、CEOとして何を達成したいか。

「楽しいゲームなので、すべての人々にプレーする機会をつくりたい。体が大きくても、小さくても、男性でも女性でも。地方でもプレーできるし、大都市でもプレーできる。とてもポジティブな影響を地域に与える。人々が集い、健康のためになり、一生の友を得る。私はすべてのチームスポーツが好きだが、これらすべてのことがラグビーを特別なものにしている。草の根レベルでは健康的なスポーツであることを確かなものにし、ワラビーズで、なるべく多くの商業的な収入を得ることを確かなものにしたい」

(聞き手は摂待卓)

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