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「ワラビーズ」再生策は? 初の女性トップに聞く
NZ出身の豪ラグビー協会CEO

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2018/11/29 6:30
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ラグビーのオーストラリア代表が苦しんでいる。2015年ワールドカップ(W杯)で準優勝した後、成績はふるわず、18年もテストマッチで4勝9敗と大きく負け越した。人気に陰りもみえる代表「ワラビーズ」ブランドを再生しようと奔走しているのが、オーストラリア・ラグビー協会のレリーン・キャッスル最高経営責任者(CEO)だ。18年1月、ラグビー伝統国で初めての女性トップとして就任。しかも長年のライバルであるニュージーランド(NZ)出身とあって、世界のラグビー界を驚かせた。日本のサンウルブズが参加するスーパーラグビー(SR)の将来を決める議論でもキーパーソンであるキャッスルCEOに、再生策などについて聞いた。

「私にはスキル、国籍は無関係」

「ワラビーズ」再生に奔走するキャッスルCEO

「ワラビーズ」再生に奔走するキャッスルCEO

――あなたの人事は、韓国の人が日本サッカー協会の会長になるようなものだ。

「豪州ラグビー協会が探していたのは、スポーツチームの運営経験がある人だ。私は10年間、NZネットボール協会と、(豪州のラグビーリーグの)カンタベリー・バンクスタウン・ブルドッグスにいた。現代では、スポーツ組織のリーダーは何百万ドルものビジネスを運営する商業的な経験と、ベストな選手を育成するスポーツ市場の理解とのコンビネーションが必要だ。私はそのスキルを持っている。それが豪州協会が探していたもので、私の国籍は関係ない」

――どうやって豪州のラグビーユニオンを再生するのか。人気は下がっていると聞いたが……。

「ノー、まだ人気はある。15年のW杯では決勝に行った。200万人が真夜中に起きてワラビーズが戦うのをテレビの生放送で見た。だからまだとても人気があるスポーツだ。それに疑いはない。SRで豪州のチームがいいパフォーマンスをみせれば、それはワラビーズに流れ込んでいく。なぜならSRで成功すれば、ワラビーズにきたときには彼らは勝つことができるから。だから商業的にはとても安定していて、様々な新しい機会を広げている。豪州の国際的スポーツチームはクリケットとワラビーズの2つしかないから」

――でもサッカーの人気が豪州でも高まっているのでは?

「確かに成長している。地域レベルでサッカーをする人の数はとても多い。でも国際試合で目立つのはクリケットとラグビーだ。豪州で最も人気があるスポーツはオージーボール(AFL)で、2番目がラグビーリーグ、ラグビーユニオンは3番目だが、今の時期はすべてがワラビーズだ。今はAFLがないし、NRL(ナショナルラグビーリーグ)もない。ワラビーズが国際試合を戦うので、みんなが興味を持っている」

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