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円城寺次郎記念賞 渡辺氏ら2氏を表彰

日本経済新聞社と日本経済研究センターは26日、「第5回円城寺次郎記念賞」の表彰式を日本経済新聞社東京本社で開いた。同賞は気鋭の若手・中堅エコノミストの表彰が目的で、渡辺安虎アマゾンジャパンシニアエコノミストと、小島武仁スタンフォード大学准教授の2氏が受賞した。式では渡辺氏と、小島氏の代理人が岡田直敏日本経済新聞社社長から賞状と記念品を手渡された。

受賞した渡辺氏は「経済学はビジネスの現場でも使える道具であるとの思いを強めている。日本企業の現場で経済学がより使われて、経済全体に役立てられれば」とあいさつした。小島氏は「私の研究の多くは日本の社会問題に着想を得ている。問題解決のために研究者ができることはたくさんある。研究を進め、その知見を還元したい」とのコメントを寄せた。

審査委員長を務めた藤田昌久京都大学名誉教授は「様々な分野で日本の研究力が低下しているといわれるが、経済学は次の世代を担う若手の厚い層が着実に育っている。受賞者の2人はそのトップランナーとして経済学の研究で一層活躍してほしい」と話した。

渡辺氏はミクロデータと先端的な統計手法を駆使した研究で知られる。産業組織論や医療経済学など研究分野は幅広く、東日本大震災が住民のリスク選好に与えた影響など、日本のデータを用いた様々な研究もある。

小島氏はマッチング理論が専門で、日本の研修医の地方間格差についての研究などがある。マッチング理論は社会的・倫理的な理由で価格を付けられないモノの配分を考える分野で、公立学校の選択、臓器移植、研修医の配置などで応用されている。

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