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言葉でたどる大谷翔平の18年シーズン(後編)
スポーツライター 丹羽政善

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2018/11/27 6:30
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大事な場面で三振を取れば、マウンド上で感情をあらわにする大谷翔平(エンゼルス)だが、記者会見の表情から読み取れるものは決して多くはない。とはいえ、ときにその素顔や価値観をのぞかせることがある。大谷が2018年シーズンに節目で残した言葉をたどるその後編――。

6月6日の登板後に右肘の張りを訴えると、大谷は離脱。しかし、投手のリハビリをこなしながら、7月3日にまず打者として復帰した。

「3週間離れていたので、なかなかもどかしい気持ちでいましたけれど、こうやって試合に出られるというか、そういうところではすごくうれしいかなと思います。一日も早く戻ってきたいなと思っていたので、まずは実戦に復帰できたのはよかった」

ただ、打者としての出場が増える中で、結果が出ないことも少なくなかった。7月10日、大谷は左投手から安打を放ったが、それは22打席ぶりのこと。単純に対戦数が少ないということもあったが、大谷はこう解釈していた。

「軌道は少し違うのでやっぱり慣れていかないといけない。そこにしっかり対応していかないといけない。常にどうやったらうまくなるかなっていうのを、それはもう右も左も関係ないのかなと思うので、そこだけ考えて今の打席よりも次の打席がよくなるように工夫してやりたいなと思います」

なお、まだこのころはゴロの打球が多かったが、大谷はこんなことを感じていたそう。

「ピッチャーも違うので、意識の違いだけじゃない。思ったより(ボールが)沈んでいたりとか、手元までこなかったりとか、微妙なところかなとは思う」

大谷の試行錯誤は続いていた。

大谷(中央)は「結果が悪かったときにどう捉えていくかが大事だ」と分析する=共同

大谷(中央)は「結果が悪かったときにどう捉えていくかが大事だ」と分析する=共同

「いいことも悪いことも経験に」

5日後の7月15日に前半が終了。大谷はまず、こう総括した。

「すごくいい経験がたくさんできたんじゃないかなと思います。初めての経験ばかりだったので、いいことも悪いことも自分の経験になるんじゃないかなと思います」

どこがよかったのか。すると大谷は直接答えず、こう話している。

「そこは表裏一体だと思う。いい結果が出るときと、悪い結果が出るときと。もちろん、いい結果が出たほうがいいんですけれど、悪かったときにどう捉えていくかっていうのがすごく大事だと思います。それをいい方向に持っていくことがすごく大事だと思うので、その繰り返しだと思っています」

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