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大阪、最先端技術結集アピール 25年万博 最終プレゼン

【パリ=中川竹美、奥山美希】大阪に「先端技術の実験場」をつくる――。2025年国際博覧会(万博)の開催地を決める23日の博覧会国際事務局(BIE)総会。大阪開催を目指す日本は最終プレゼンテーションで女性ピアニストらを起用し、最新技術を結集する構想を加盟国に改めて訴えた。アゼルバイジャンは「初開催」という意義を強調した。

パリ市内の国際会議場で23日正午(日本時間同午後8時)ごろに始まった最終プレゼン。日本は2番目に登場し、まず世耕弘成経済産業相が「大阪は皆さんと一緒に万博を楽しむ準備が整っている」と話し、途上国を中心とした国々に対し政府による財政支援を行う方針を改めて強調した。

過去にノーベル賞を受賞した日本人を映像で紹介し、高い技術力をアピール。万博を国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成のための先端技術の実験場にすると訴えた。

パナソニック執行役員で世界的ピアニストの小川理子さんらが登壇し、太陽光発電によるランタンを通じた発展途上国支援などを紹介。日本文化もPRし、すしなどの映像が流れると、会場は盛り上がりを見せた。

先立ってプレゼンしたアゼルバイジャンは誘致活動に関わる開催予定地、首都バクーの市民が登壇。「世界中の知識や知恵を生かした万博をつくり上げたい」と話し、日本やロシアと異なる新興国での開催の意義を訴えた。オイルマネーを背景に成長する市街地、若者にあふれる活力ある国の姿も映像で紹介した。会場予想図の詳細なアニメーションも示し、実現可能性を強調した。

投票権を持つ加盟国は約160カ国の見込み。1回目の投票で3分の2を得られなければ上位2カ国の決選投票へ。誘致委員会関係者によると、日本は約70カ国から書面などで支持の確約を取りつけており、決選投票には進める公算が大きい。

ライバル2カ国は旧ソ連圏で、決選投票で両国支持の国がまとまれば日本には不利に。誘致委幹部は「最終プレゼンで票の上積みを図れるかが勝敗を左右する」と話す。

BIE総会では17年6月以降に3回のプレゼンを開催。日本は世界的研究機関が集まり、多彩な伝統文化の残る関西の魅力をPR。18年6月の3回目にはノーベル賞受賞者の山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長らを起用し先端技術を生かす構想を訴え、発展途上国を中心に約240億円の政府支援も打ち出した。

25年万博には当初フランスも立候補したが、財政上の懸念から辞退。同国を支持するとみられた欧州各国が「浮動票」として重みを増し、立候補3カ国の草刈り場となった。日本は英国などから支持を取りつけたが、ロシアやアゼルバイジャンも経済協力関係や地理的なつながりを背景に支持を広げたとの見方がある。

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