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阪神・才木、先発1年目の収穫 矢野新監督も期待

先発投手に求められるのは1年を通してローテーションを守り、2桁勝利を挙げることだ。2018年の阪神でそれをクリアしたのは、11勝のメッセンジャーだけだった。来季、この壁を越える若手投手はいるのか。3年目のシーズンを控えた才木浩人(20)に望みがかかる。

才木は17年、兵庫・須磨翔風高からドラフト3位で阪神入り。1年目は閉幕前の2試合に救援登板しただけだったが、首脳陣は「1軍の先発で使える」と評価した。最速152キロの速球と、物おじしない強心臓が武器だった。

先発ローテーション加入1年目の今年、才木は6勝と来季につながる成績を残した=共同

18年は5月5日に1軍入り。初先発した同20日の中日戦は5回5失点で敗れた。これにくじけず同27日の巨人戦で6回2安打7三振奪取、無失点の好投を見せてプロ初勝利を挙げた。

この2試合では同期入団の長坂拳弥とバッテリーを組んだ。慎重になり過ぎた中日戦での反省を生かし、強気に向かった巨人戦の結果を素直に喜んだ。捕手のリード任せでなく、自らも配球を考えるのが好結果につながる感触を得た。

このあと、先発組へ本格的に組み込まれた。登板が増えると相手に研究もされ、欠点につけ込まれる。先発投手が細心の注意をして臨まねばならない立ち上がりの失点が多かった。意外にデリケートな一面があるのか、それとも登板直前の準備に問題があるのか。

だが、素晴らしい粘りも見せた。6月30日のヤクルト戦。先発岩貞祐太が危険球退場した初回無死一、二塁に緊急登板、6回で1点を奪われただけで勝った(才木の成績は無失点)。9月20日の広島戦では雨にも負けず。開始は1時間9分遅れ、1時間あまりの中断もあったがベンチからの交代打診を断り、五回まで投げて6勝目を挙げた。

8月に3連敗するなどで、18年は22登板、6勝10敗、防御率4.61だった。負け越し4は残念だが、6勝は11勝のメッセンジャー、7勝の岩貞、小野泰己に次ぐチーム4位。ローテ加入1年目にしては合格だろう。

オフの阪神は高知・安芸で若手中心に秋季キャンプを張った。矢野燿大新監督は期待の若手投手の一人に才木を挙げた。低迷している藤浪晋太郎を刺激する狙いもあるが、才木については「エースに成長する可能性を秘めている」とまで言った。

才木本人は「投球のテンポとリズムをよくする。セットポジションの投球でスピードを落とさない」をメインテーマに、練習に励んだ。「年間を通してローテーションを守る」は、目標以前の大前提だ。

(スポーツライター 浜田 昭八)

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