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南ア中銀が利上げ、2年8カ月ぶり 6.75%に

【カイロ=飛田雅則】南アフリカ準備銀行(中央銀行)は22日、政策金利を0.25%引き上げ、年6.75%にすることを決めた。利上げは2016年3月以来、2年8カ月ぶり。インフレ圧力の緩和や、通貨安を防衛するために利上げに踏み切った。中銀の対応を受け通貨ランドの対ドル相場は同日、一時13.7ランドと前日比約1%上昇した。

利上げを決めた南アフリカ準備銀行(中央銀行)のクガニャゴ総裁=ロイター

南ア中銀は声明で「長期的にインフレのリスクが高まっている」と懸念を表明した。中銀は消費者物価指数(CPI)上昇率の目標を3~6%に設定しているが、2019年後半に5.6%に上昇すると予測し、インフレに対応した形だ。

足元では10月のCPI上昇率が前年同月比5.1%と、9月の4.9%から上昇している。通貨安などによるエネルギーの輸入価格の上昇が物価を押し上げている。国際通貨基金(IMF)は19日発表の南ア向けの報告書で「物価の安定や中銀の信頼を守るため、インフレを目標の中央値(4.5%)に抑えるべきだ」と指摘していた。

足元で通貨ランドは対ドルで13ランド後半で推移しており、年初と比べて1割ほど安い水準にある。財政赤字や経常赤字など脆弱な経済構造を抱えており、通貨が売られやすい状況は続いている。

南ア経済は低迷している。財務省は10月、18年の実質経済成長率の見通しを前年比0.7%と、2月時点の見通しである1.5%から大幅に引き下げた。消費低迷で商業や輸送が落ち込んでいるうえ、製造業、サービス業なども力強さを欠く。

20%台後半と高止まりする失業率や、治安の悪化など社会の構造問題は深刻だ。インフレ対応を優先し利上げを決めたが、低迷する景気をさらに下押ししかねないジレンマを抱える。

中銀は3月にインフレ見通しが低下したことを受けて、政策金利を6.75%から6.5%に引き下げた。それ以降、前回の9月の会合まで据え置いてきた。

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