2019年4月26日(金)

埼玉県羽生市に大規模農園 農地集約し企業募集

2018/11/23 0:00
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埼玉県羽生市は約24万平方メートルの水田を活用して、観光農園を中心とした大規模農園の整備事業を始めた。農地中間管理機構(農地バンク)の仕組みを使って農地を集約し、企業などに貸し出す。いちごの観光農園を誘致し観光客を呼び込むほか、農家の担い手育成の拠点としても活用する。2023年度までの開業を目指す。

計画地に隣接する羽生水郷公園もPRし、観光客を呼び込む(水郷公園の広場)

農園の名称は「羽生チャレンジファーム(仮称)」で、11月1日から事業者の募集を始めた。事業者が希望する事業規模や計画に応じて区画割りなどを決める「オーダーメード型」の農地にする。計画地は水田で、畑に整備し直すのは原則、参入した事業者が担うが、一部ゾーンについては早期参入を促すため、事前に畑化を進めることを検討する。

まずは2万5000平方メートルの土地に観光農園を誘致する。観光客が少ない冬でも誘客が期待できるいちご狩りを中心に、収穫体験や飲食が楽しめるようにする。観光農園以外では果物や野菜など収益性の高い作物の栽培などに取り組んでもらう。民間活力を取り入れて、もうかる農業を推進する。

IT(情報技術)などを活用する最先端の農業事業者のほか、品種開発などをする研究機関やベンチャー企業なども集めたいという。「様々な形態の農業を見学したり、体験したりできる農業のモデルルームにしたい」(農政課)。

周辺には農産物の販売所やクラフトビール工場がある農林公園「キヤッセ羽生」や園内にさいたま水族館がある「羽生水郷公園」といった拠点が集まっている。両施設と連携したイベントも検討する。

計画地は東北自動車道の羽生インターチェンジ(IC)から車で約5分。東京から羽生ICまでは車で約1時間のため、首都圏を中心にキヤッセ羽生や水郷公園と合わせてPRし、観光客を呼び込む。

利根川沿いに田園が広がる羽生市は稲作が盛んで、市の面積の4割以上を農地が占める。近年は農家の高齢化や後継者不足が深刻で、広大な農地の保全が課題になっている。農林水産省によると15年の市内農業就業人口は1240人と05年比で約5割減った。整備する大規模農園で農業学校の学生や新規就農者向けの研修を開き、担い手育成にも取り組む。

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