2019年6月17日(月)

アブダビ政府系ファンド、ゴールドマン提訴 1MDB汚職で「損害」

2018/11/22 3:43
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【ニューヨーク=宮本岳則】アラブ首長国連邦(UAE)アブダビの政府系投資会社「IPIC」とアーバー・インベストメンツが、マレーシア政府系ファンド「1MDB」を巡る汚職で損害を受けたとして、米金融大手ゴールドマン・サックスなどを提訴したことが21日分かった。アブダビ系2社は自社の名前が犯罪行為のために使われたと主張。損失の補償を求めている。

ゴールドマン幹部らが巨額の資金流用に関与した=ロイター

IPICとアーバーがニューヨーク州裁判所に21日提出した文書で明らかになった。アブダビ系2社が提訴した中にはゴールドマンのほか、ゴールドマンで汚職に関与した元幹部のティム・ライスナー氏と同ロジャー・ウン氏、IPIC側で1MDB案件に協力した元幹部らが含まれる。

1MDBの汚職問題を巡っては、米司法省が11月上旬、巨額の資金流用に関与したとして、ゴールドマン元幹部のライスナー氏らを起訴したと発表した。ゴールドマンは1MDBが12年と13年に発行した総額65億ドル(約7300億円)の債券を引き受け、約6億ドルの手数料を獲得した。1MDBは信用力が低く、発行時にIPICが債務保証を引き受けた。その見返りに同ファンドの幹部が賄賂を受け取ったことが明らかになっている。

1MDBはその後、経営不振に陥り、IPICが債務を肩代わりする事態に発展した。金利払いを巡って両社が一時、対立するなど混乱が続いた。IPICとアーバーは訴状の中で、ゴールドマンやファンドの元幹部らによる犯罪行為のために、アブダビ系ファンドの名前やネットワーク、インフラが誤った使われた方をしたと主張している。

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