2019年6月26日(水)

米空母、1年ぶり香港に寄港 米中関係改善の兆し

2018/11/21 19:00
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【香港=木原雄士】米原子力空母ロナルド・レーガンが21日、約1年ぶりに香港に寄港した。中国は9月に米海軍の強襲揚陸艦ワスプの香港寄港を拒否していたが、今回は認めた。米中は11月30日~12月1日にアルゼンチンで開く20カ国・地域(G20)首脳会議に合わせて首脳会談を開く予定。中国が関係改善への意欲を示唆したとの見方が出ている。

米空母の香港寄港は2017年10月以来。米海軍第7艦隊によると、随伴するイージス巡洋艦チャンセラーズビルや駆逐艦カーティス・ウィルバーも寄港。これに先立ち、中国人民解放軍の司令官らが艦隊に招かれ、戦闘機の訓練を見学した。

カール・トーマス第5空母打撃群司令官は声明で「(香港の)文化や活力、多様性を楽しむ機会を得られてうれしく思う」と指摘。「第7艦隊はこの重要な地域のすべての国のために香港を取り巻く成長と繁栄を保つことをめざす」と表明した。寄港中にスポーツなどを通じて香港の市民とも交流する予定だ。

中国がワスプの寄港を拒否した9月は米中貿易戦争が激しさを増していた時期だった。トランプ米大統領と中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席はアルゼンチンでの首脳会談で貿易問題を協議する見通しだ。香港メディアは今回の寄港を米中の対立緩和に向けた兆しと受け止めている。

もっとも、トランプ米政権は「自由で開かれたインド太平洋」を掲げ、南シナ海などへの海洋進出を続ける中国をけん制する姿勢は変えていない。米メディアによると、米空軍は19日に核兵器を搭載可能なB52戦略爆撃機2機を南シナ海に飛行させた。通常の訓練の一環と説明している。

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