2019年6月20日(木)

食味ランク特Aの埼玉県産米「彩のきずな」、ベルクが販売

2018/11/20 22:00
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日本穀物検定協会の2017年産米の食味ランキングで最高ランク「特A」を獲得した埼玉県産米「彩のきずな」が量販店で販売される。県と農業団体が同県を中心に食品スーパーを展開するベルクに依頼し、同社が販売を始めた。彩のきずなはこれまでは農協の直売所での販売が大半だったが、18年産米は購入しやすくなりそうだ。

ベルクは米袋に県のPR用統一デザインを採用した

彩のきずなは県農林総合研究センター(現・農業技術研究センター)が9年かけて開発し、14年に品種登録。粘りが強く、もちもちした食感が特徴だ。気温が高いと発生する育成不良が起きにくく、病害虫にも強い。

15年から本格的に販売が始まり、県は16年度に「県産米『特A』プロジェクト推進事業」を開始。植え方や肥料のやり方、水の管理などの技術を農家に普及させるとともに、専用ホームページを開設してPRしてきた。

18年2月、17年産米の食味ランキングで念願の特Aを獲得すると「どこで売っているのか」と問い合わせが殺到。17年産は作付面積が少なく、販売は農協の直売所などに限られていたが、県は18年産の作付面積は前年比18%増の4000ヘクタール、収穫量は16%増の1万9480トンと予測。多くの消費者が購入しやすい環境を整えようと、県産米の販売に力を入れてきたベルクに打診した。

ベルクは「今後、彩のきずなが主要生産品種になることを見据え、16年から興味があった。埼玉県の企業として、地元ブランドを売り込んでいきたい」と意気込む。

5キログラム袋で販売価格は税抜き1780円。千葉県内12店を除く98店で取り扱っており、240トンを販売する計画だ。埼玉県は弾力のある滑らかな食感をイメージし、稲穂色の十字できずなを表したPR用統一デザインを9月に商標登録しており、同社もこのデザインを使った米袋を用意した。

県生産振興課は「直売所は車でしか行けないところがほとんど。より多くの人に味わってもらうことで、人気をブレークさせたい」と話す。

気になるのは18年産の出来栄えだが、おおむね良好のようだ。今年は7月に熊谷市で国内の観測史上最高となる41.1度を記録するなど暑い夏だったが、同課は「彩のきずなは高温の環境に強い品種。今年もおいしい味わいを期待してほしい」としている。

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