「ルノーは暫定トップ必要」 仏経財相、ナンバー2念頭
20日に取締役会
【パリ=白石透冴】報酬を過少申告したとして逮捕された日産自動車会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)が兼ねる仏ルノー最高経営責任者(CEO)について、フランスのルメール経済・財務相は20日、「経営を率いる状態にない。暫定的な経営体制が必要だ」と述べた。仏メディアの取材に語った。ルノーは20日夕(日本時間21日未明)にも臨時取締役会を開く。大株主である仏政府の要請にもとづき、対応策を協議するとみられる。
ルメール氏は暫定的な経営トップとして「ティエリー・ボロレ最高執行責任者(COO)という優れた人物がいる」と現在ナンバー2のボロレ氏を推すことを示唆した。
ゴーンCEOの処遇については「我々は(不正の)証拠を持っていない。仏政府が公式に退陣を求めることはしない」と述べた。仏国内で不正があったかに関しては「特に目をひく事案はなかった」と否定した。
ルノーは取締役会終了後、プレスリリースで内容を公開することを検討している。

日産自動車が選択を迫られている。
内田誠新社長のもと、業績をどう立て直すのか、筆頭株主である仏ルノーとの関係をどう再構築するのか。
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