住友鉱山、インドネシアにニッケル製錬所を建設へ

2018/11/20 17:37
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住友金属鉱山はインドネシアでニッケルの製錬所を建設する。投資額は2000億円超とみられる。ニッケルはステンレス鋼向けの他、電気自動車(EV)に使うリチウムイオン電池の材料としても需要が高まっている。新たな製錬所を設けて需要増に対応する。副産物として電池材原料のコバルトも生産する予定だ。

インドネシアでの精錬所建設などを明らかにした住友金属鉱山の野崎社長

20日に都内で開いた経営説明会で、野崎明社長が明らかにした。

最終的な事業化調査に入っており、詳細な計画は2019年以降に決定する。建設予定地はインドネシア南東部スラウェシ州のポマラア地区。

ここの鉱山にある純度の低い鉱石からニッケル分を抽出し、ニッケルの中間原料を生産する製錬所を建設する計画だ。年産量は4万トンを目標とししている。

住友鉱山はフィリピンで同様の製錬所を操業している。インドネシアではブラジル資源大手ヴァーレの現地法人に約2割出資しており、製錬所が稼働した後は同社から鉱石の供給を受ける。

ニッケルとコバルトはリチウムイオン電池の正極材の主原料。先進国を中心にガソリン車から電気自動車(EV)へのシフトが加速し、需要が急増している。

EVの普及やあらゆるものがネットにつながる「IoT」の進展で、様々な部材の原料となる非鉄金属の確保は一段と重要性を増している。野崎社長は経営説明会で「全体として(金属生産の)数量を底上げしたい」と今後の方針を述べた。

このほか同日の説明会ではカナダのコテ金鉱山で21年からの生産開始を目指すことや、チリのシエラゴルダ銅鉱山で鉱石処理量を増やす方針などを明らかにした。

(鈴木泰介)

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