2019年6月26日(水)

ボール任せ 風任せ

フォローする

ハンディキャップの数だけヘッドアップする
ゴルフジャーナリスト 地平達郎

(1/2ページ)
2018/11/22 6:30
保存
共有
印刷
その他

朝夕冷え込むようになり、外に出るのがおっくうになってきた人がいるかもしれない。そんなときは、ゴルフの名著に親しむチャンスかもしれない。

1930年に全米オープン、全英オープン、全米アマチュアゴルフ、全英アマチュアゴルフ選手権の4タイトルすべてを取り、当時の「グランドスラム」を達成したボビー・ジョーンズの「ダウン・ザ・フェアウェイ」は珠玉の作品として世界中で読み継がれている。

「耳と耳の間で戦われるもの」

その中で彼はこう言っている。

「選手権を争うような試合というのは、主として耳と耳の間で戦われるものなのである」

ジョーンズはまた、ゴルフには余暇のゴルフとトーナメントゴルフがあり、この2つはまったく別のものである――とも書いている。では、余暇に分類されるわれわれのゴルフは「耳と耳の間」、つまり脳や頭を使わなくてもいい、首から下だけで十分とされてしまうと寂しくなる。

それはともかく、ゴルフにまつわる名言・格言は洋の東西、数えきれないほどある。それだけ難しく複雑なスポーツであるということで、ジョーンズも漏らしているように「まったく奇妙なゲームである」証しだともいえる。

見事に頭が残っている松山英樹のスイング=共同

見事に頭が残っている松山英樹のスイング=共同

名言・格言の中で、特に有名なものの一つに、「Stay behind the ball」がある。「ボールの後ろにいろ」と直訳されることが多いが、では「何が?」という疑問がわく。「いろ」といわれるのだから「あなたは」、もしくは「体は」、さらに「頭は」となるだろう。

この名言はスイング中、体や頭はボールの後ろになくてはならない、前に(右打ちなら左に)動いてはいけないよ――が言わんとしているところだろう。

「インパクトの音は左耳で聞け」

よく似たものに、右打ちの人への「インパクトの音は左耳で聞け」がある。インパクトの瞬間であっても、左耳がボールのほうを向いているくらいに、頭は飛球線の後方にある、つまりそれほど頭を残しておけ、と説いている。

2つともスイングの最中に「頭を動かすな!」と強調しているのだが、ゴルファーならそれがどれほど難しいことかを、身をもって思い知らされ、苦労している。

トップ・オブ・スイングで体重がほとんど右足1本に乗り、インパクトからフォローにかけて左足に体重移動する。これがボールを遠くに飛ばすために欠かせない動きである。

しかし悲しいかな、この体重移動とともに、われわれアマチュアゴルファーは、いくらボールの後ろにいろ、インパクトを左耳で聞けといわれても、頭は上がり、体そのものも左に動いてしまうのだ。

  • 1
  • 2
  • 次へ
保存
共有
印刷
その他

ゴルフコラム

スコアアップヘ

電子版トップスポーツトップ

ボール任せ 風任せ 一覧

フォローする
ペブルビーチ・リンクスを舞台にした1972年の全米オープンで優勝を決め、トレビノ(右)と共に18番グリーンを後にする二クラウス=APAP

 ゲーリー・ウッドランド(35、米国)のメジャー初優勝で幕を閉じた男子ゴルフの第119回全米オープン。舞台となったペブルビーチ・リンクスは、パブリックながら全米オープン開催は今回が6回目という、世界で …続き (6/20)

5本ならバッグもすっきり

 ハーフセットのクラブでゴルフを始められた人が多いのではないだろうか。
 ゴルフ規則で使えるクラブは14本までとされており、初心者はその半分の7本で十分――ということなのだろう。
 40年ほど前、ウッドは …続き (5/9)

マスターズ・トーナメントの初日、名誉スターターを務めるジャック・ニクラウス=APAP

 タイガー・ウッズの、奇跡ともいえる復活優勝で沸き返った2019年のマスターズ・トーナメント。その話題にかき消されたが、4人が出場した日本勢は、3人が決勝ラウンドに残ったものの、松山英樹の32位が最高 …続き (4/24)

ハイライト・スポーツ

会員権相場情報

[PR]