パー券代金200万円受領 桜田氏の党支部、上限超 50万円返金し「おわび」
桜田義孝五輪相が代表を務める自民党千葉県第8選挙区支部が、政治資金規正法の上限を超え、同一団体から200万円のパーティー券収入を得ていたことが、2017年分の政治資金収支報告書などで20日分かった。桜田氏の事務所は、19日付で上限額に収まるよう50万円を返金し、報告書も訂正したとしている。
政治資金規正法は1回のパーティーで同じ団体から受け取れる金額の上限を150万円と定めている。桜田氏の事務所は取材に「担当者が上限額を見逃した。上限を超えて、パーティー券代金を受け取ったことをおわび申し上げる。再発防止に努めたい」と陳謝した。
報告書によると、収入を訂正したのは17年5月24日に開催された「桜田義孝君を励ます会 2017」。パーティー券購入者は571人で、1910万円の収入があった。この内訳の欄に、大学教授や財界関係者らでつくるシンクタンク「国家ビジョン研究会」が4月24日に200万円を支払ったと記していた。
パーティー収入を50万円減額したことに伴い、同支部の収入総額も同額分を減らして訂正した。
一方、国家ビジョン研究会の担当者は「桜田氏と付き合いの深かった前代表理事(故人)がパーティー券代として研究会に入れた200万円を支払った」と説明。返金については「まだ通帳を記帳していない。これから確認する」とした。
桜田氏を巡っては自身の発言の言い間違いや撤回がたびたび問題化。12、14、17年の資産報告書についても今月16日、所有する美術工芸品を「該当なし」から「刀剣5点」とする訂正を衆院事務局に届けた。桜田氏の事務所は、この訂正に関しては「譲り受けたものだが、資産になり得るかもしれないので追加した」と説明していた。〔共同〕