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ラグビー日本、前後半でなぜ「別人」に イングランド戦
15-35と完敗

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2018/11/21 6:30
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ラグビー日本代表は17日のイングランドとのテストマッチで15-35と完敗した。得点経過やデータだけを見ると、前半と後半の日本はまるで違うチームだったかのようにも思えてくる。

前半は15-10と日本のリードで折り返した。イングランドのエディー・ジョーンズ監督によると、この時点での日本のボール保持率は80%、地域支配率は65%。内容ではスコア以上に日本の優勢だった。

「それが後半は逆になったのではないか」とジョーンズ監督。日本は相手にボールを保持される時間が長くなり、得点でも0-25と圧倒された。ハーフタイムを挟み、これほど内容が変わる試合も珍しい。

前半の日本は速い球出しから攻撃をテンポアップした=共同

前半の日本は速い球出しから攻撃をテンポアップした=共同

前半の優勢は、日本の課題の克服からもたらされた。3日のニュージーランド(NZ)戦で完敗した理由が、タックル後の密集戦における劣勢だった。NZの反則ぎりぎりのプレーで日本の球出しは遅らされ、ボールを奪い返されるシーンも多発した。

密集戦では、ボールに絡む相手の排除と、ボールの上に自分の体をかぶせて守るプレーの両方が求められる。今回、日本が注力したのは前者だった。

「ボールをプロテクトするのではなく、ラック(密集)ができるまでに相手を排除することを意識した」とプロップ稲垣啓太。接近する相手を先に捕まえて2~3メートル押し込んだ結果、ボールをスムーズに確保することができた。

ボールを持った選手が相手に当たる前から、味方がその背中を押し込む形も多く見られた。こちらもNZ戦後に稲垣が修正案の一つとして話していた。選手主導の改善も奏功し、前半の日本は速い球出しから攻撃をテンポアップ。2トライと5点のリードを奪った。

反則が招いた後半の劣勢

では、イングランド後半の劣勢の原因は何だったか。「反則で流れが変わった」とリーチ・マイケル主将。多くの選手もこの見方に同調する。

日本の反則数は前半が1つ。極めて規律正しく戦えていたのに、後半の反則は9つまで増えた。そのうち2つは密集戦でボールに絡む相手をはがした後、後方まで押し込みすぎたというものだった。

日本の反則数は前半1つだったが、後半は9つまで増えた=ロイター

日本の反則数は前半1つだったが、後半は9つまで増えた=ロイター

これは前半優勢の理由の副作用ともいえるものだった。「ラックに参加していない選手まで排除してしまった」と稲垣は言う。相手を排除する意識が強すぎて、不必要な場所にまで押したと判定された。

確かにやや過剰なプレーもあったが、前半の判定基準のままなら反則とされていたかどうか。「前後半でレフェリングが変わった」と多くの選手が振り返る。この日のウィリアムズ主審の判定は、確かに一貫性に欠ける場面があった。

スクラムもその一つ。主審が前半から再三、両軍に注意していたのが、組む前に相手をつかみ、体重をかけるプレーだった。後半最初のスクラム、イングランドは立ち合いの前から重圧をかけた。しかし、注意するはずの主審は見逃し。スクラムは崩れ、日本の反則を取られた。

日本が蹴った後、キッカーより前にいた選手がプレーしたとしてオフサイドも取られた。確かに厳密には反則だが、前半は同程度のプレーは寛大に見逃していたのだが。

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