慶大は共通テスト利用せず 全学部、英語民間試験も
慶応大は19日、大学入試センター試験の後継として2020年度から始まる大学入学共通テストについて、全学部で利用しないと発表した。また、一般入試では従来と同様、英語の民間検定試験の成績を使わず、利用については検討を続けるとしている。
共通テストへの移行は記述式の出題などを通し思考力、判断力、表現力を問う目的がある。早稲田大は政治経済学部の一般入試で、外国語、国語、数学1・Aを含めた4科目を課し、共通テストの英語で活用される民間検定試験、学部独自試験の結果も合わせて合否判定するなどと発表しており、有力私大の間で対応に違いが出る形だ。
慶大は、共通テストを利用しない理由として、以前から多くの学部で小論文を課すなど、大学独自の入試で思考力などを測っていることを挙げた。
一方で、出願時に主体性や多様性、協働性に関する経験を文章化して提出するよう新たに求めることも明らかにした。ただ、合否判定には用いず、入学後の指導の参考とする。〔共同〕