SNSいじめの可能性も 部活トラブル、不登校に

2018/11/19 9:26
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東京都八王子市で部活でのトラブルをきっかけに不登校になっていた市立中2年の永石陽菜さん(13)が自殺した。LINEには「消えろよ」と書き込まれており、交流サイト(SNS)でいじめを受けていた可能性がある。有識者は「LINEはやりとりが見えにくい。スマートフォンを触る時の子供の様子などに注意を払う必要がある」と指摘する。

亡くなった永石陽菜さんの部屋で見つかった手書きの遺書=共同

「ろくでもない子どもでごめんなさい。学校も行けない弱虫でごめんなさい」。陽菜さんが電車に飛び込んだ8月28日、自宅で悲痛な思いがつづられた遺書が見つかった。

遺書には「学校に行かなくなったのは部活が理由です」とした上で「なぜか途中からみんなが私をさけて」「仲良くしてた子に無視されたりしたのは悲しかったし、つらかった」とあった。陽菜さんは9月10日に亡くなった。

「いじめがあった」と認定している市教育委員会によると、陽菜さんは昨年8月に家族旅行で部活を休んだ。旅行先で撮った画像をSNSに投稿すると、上級生から「どうして休んだ」と批判された。両親によると、陽菜さんは「『自慢かよ』と非難された」と漏らしていたという。

2学期になっても登校しなかったため、両親が学校に相談。トラブルが明らかとなり学校は上級生に謝罪させた。しかしその後も、陽菜さんは登校しようとしなかった。今年春に転校したが、新しい学校にもなじめなかったようだ。

なぜ不登校は続いたのか。自殺後、両親が陽菜さんのスマホを見ると「消えろよ死ね」といったメッセージが残っていた。陽菜さんの友人のアカウントからだったが、父の洋さん(57)は別の人物が成り済まして書き込んだとみている。スマホを見た陽菜さんが生前「また来たよ」とつぶやくこともあったという。両親は転校後も嫌がらせが続いていた可能性があると考えている。

文部科学省によると、全国の小中高校が昨年度に認知したインターネットやSNSなどでのひぼう中傷は1万2632件に上った。いじめ問題に詳しい山形大の加納寛子准教授(情報教育)は「SNSいじめは何げないやりとりから始まり、学校を離れても付いて回る。現実のいじめと連動すると精神的に追い込まれてしまう」と話している。

〔共同〕

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