2018年12月16日(日)

静岡のサクラエビ秋漁、11月は中止 資源回復を優先

コラム(地域)
南関東・静岡
2018/11/18 17:54
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延期が続いているサクラエビの秋漁について、漁業者でつくる静岡県桜えび漁業組合は18日、11月いっぱい操業しない方針を決めた。12日のサンプル調査で稚エビが大半だったため資源回復を優先する。12月に操業するかは月内に2回予定する追加調査の結果を踏まえて決める。秋漁の期間は例年だと10月下旬から12月下旬まで。

サクラエビの秋漁は延期が続いている(写真は4月の春漁の様子、静岡市の由比漁港)

サクラエビの秋漁は延期が続いている(写真は4月の春漁の様子、静岡市の由比漁港)

18日に静岡市の由比港で開いた組合の臨時会合には八十数人が出席し、1時間ほど議論。「卵を産める個体を残して来年に備えるべきだ」との意見が大勢を占めた。11月30日夜までは調査操業にとどめ、12月に改めて判断する。秋漁期間(12月24日まで)中の全面禁漁を求める声は出なかった。

調査操業は1週間に1回程度、駿河湾の南西部で実施する。20隻程度が参加する方向だ。一方の湾北東部では、主に春漁の漁場ということもあり秋漁自体の見送りがすでに決まっているが、12月に改めて資源の状況を調べる。望月武組合長は「生活がかかっているので歯がゆいが、資源保護が必要との考えで漁業者は一致している」と語った。

記者団の取材に応じる静岡県桜えび漁業組合の望月武組合長(18日、静岡市)

記者団の取材に応じる静岡県桜えび漁業組合の望月武組合長(18日、静岡市)

国内では駿河湾でしかとれないサクラエビは今春、記録的な不漁に見舞われた。秋漁は例年より2週間ほど遅い12日夜に解禁されたが、商業ベースの操業を自粛する異例の状態が続いている。

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