習氏「保護主義に明確に反対」ペンス氏「中国と良い関係求める」
APEC関連会合での演説要旨

2018/11/17 17:04
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中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席とペンス米副大統領が17日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)関連会合で演説した要旨は以下の通り。

習近平氏

■保護主義

保護主義と一国主義が世界経済に影を落としている。世界経済の不確実性を高めるもので、これらに明確に反対し、多角的な貿易体制を守るべきだ。世界の全ての国は平等に発展する権利がある。いかなる国家も、中国がより良い生活を追求することを妨げることはできない。

歴史は、冷戦にも貿易戦争にも真の勝者はいないと教えてくれる。中国は改革開放を続け、輸入を拡大する。外資企業も国内企業も同等に扱う。中国の大市場は世界の経済成長の源だ。

各国は努力と国際協力によって技術革新の収益を得る権利がある。技術革新の成果を独り占めすべきではない。

■一帯一路

5年前に提唱した一帯一路は各国に広く歓迎されている。地政学的な目的はなく、他国への対抗策でもない。チャンスを共有する光り輝く道だ。2017年に開いた一帯一路に関する国際会議は各国からの要請があり、来年4月に再び開催する。また、今年11月に上海で開いた中国国際輸入博覧会も、来年また行う。

■国際関係

地球には200あまりの国・地域があり、70億人超が住む。すべての国・地域を同じ色に染めるべきではない。我々は傲慢や偏見を少なくし、互いに利益がある協力関係を追求すべきだ。ある国がどんな道を歩むかについては、その国自身が最も発言権を持つ。一つのモデルであらゆる国家の問題を解決できるわけではない。

ペンス氏

■貿易戦争

中国との貿易の不均衡を是正するため、断固たる行動を取った。中国からの輸入品に2500億ドル(約28兆円)の制裁関税を課したが、2倍以上に引き上げる用意がある。中国が態度を改めるまで米国は行動を変えない。「米国第一主義」は米国単独という意味ではない。米国の繁栄はこの地域の繁栄につながっている。

■インド太平洋

自国民の権利を否定する政府はしばしば他国の権利も侵す。独裁主義や侵略の入り込む余地はない。自由、公正で互恵的な貿易を推進するため、米国は関与し続ける。米国は友好と協力の精神のもとで手を広げてきた。我々が求めているのは連携であり、支配ではない。国際法が許し、国益にかなう限り、飛行と航行を続ける。妨害行為は我々の決意を強くするだけだ。

米国は中国と良い関係を求めている。中国が他国の主権や人権、自由・公正で互恵的な貿易を尊重すれば、我々のインド太平洋構想で名誉ある地位が得られる。

■一帯一路

国家の主権を犠牲にしてまで外国から融資を受けてはならない。自国の利益と独立を守ってほしい。米国はパートナーの国々を"債務の海"に溺れさせるようなことはしない。締め付けるような「ベルト」(帯)や一方通行の「ロード」(道路)は提供しない。

ある国はインド太平洋などの国の政府に対し、インフラ投資の融資をしているが、その融資条件は良くても不明瞭だ。彼らが支援しているプロジェクトは持続可能ではなく、質も悪い。しばしばひも付きで、とんでもない借金をもたらす。

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