2019年8月25日(日)

IDOMが個人間カーシェア参入へ、19年に都内などで

2018/11/16 19:00
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中古車販売大手のIDOM(旧ガリバーインターナショナル)は16日、個人間で車を貸し借りするカーシェアリングサービスに参入すると発表した。2019年4月から関東や大阪で始め、専用アプリで自家用車を貸したい人と利用したい人をマッチングする。車の稼働率を上げたいオーナーと好みの自動車に乗りたい利用者を結びつける。

個人間カーシェアサービスではディー・エヌ・エー(DeNA)の「Anyca」が先行する

「GO2GO(ゴーツーゴー)」と名付け、車を貸したい人が専用のアプリ上で会員情報や車を登録し、貸したい時間や金額を自由に設定する。車を借りたい人と条件が合うとマッチングし、個人間で車を受け渡す。利用時間は3時間からで、クレジットカードで支払う。サービスの利用料金から手数料の20%が引かれた金額がオーナーの口座に振り込まれる。

道路運送法では許可なく有償で自家用車を貸す行為を禁じているため、サービスは「共同使用契約」の形態をとる。将来は同社の店舗で車の受け渡し代行や、スマホを鍵代わりに使えるスマートロックで直接会わずに鍵の受け渡しができるようにすることも検討する。

個人間カーシェアは15年にディー・エヌ・エー(DeNA)が始めた「エニカ」が先行しており、サービスに登録する車の台数は6000台、会員数は17万人に達している。IDOMは店舗での車の受け渡し代行などで対抗する。19年4月から首都圏や大阪で始め、全国に広げていく。

同日都内で行われた発表会でIDOM経営戦略室の天野博之責任者は「利便性の高いサービスを追求した。車を所有するまでもないが、ほんの少しだけ使いたいというニーズに応えられる」と自信を見せる。初年度でサービスへの登録台数は1万台を目指す。

個人間のカーシェアはレンタカーよりも安い料金で借りられることが多く、スポーツカーや高級車などにも乗ることができるのもメリット。アプリで簡単に借りることができ店舗に行く必要がないなどの手軽さも好評で、車を持たない若者を中心に支持を集める。

一方、貸し手側も平日や休日でも車に乗らない時間帯に車を稼働させ、副収入を得ることができるメリットがある。台頭するシェアエコノミーの流れの中で注目される自動車の使い方だ。

IDOMは同社の中古車の定額使い放題(サブスクリプション)サービス「ノレル」も手がける。若者のクルマ離れもあり、中古車販売に大きな伸びは見込めない。同社も10月には独BMW日本法人(東京・千代田)と連携し、BMWの新車にも乗れるようにした。

駐車場や保険料、洗車など高額な維持費負担も都市部を中心に広がるクルマ離れの一因となっており、「所有」から「利用」へと需要は移る。自動車の販売に固執せず、サービス強化で打開を図る動きが広がる。(為広剛)

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