2019年3月20日(水)

東芝、乳がん細胞を超微細カプセルとセンサーで観察

2018/11/17 0:00
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東芝は17日、細胞内の遺伝子の活性状態を観察する技術を開発したと発表した。ナノ(ナノは10億分の1)メートルサイズの超微細カプセルとCMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサーを組み合わせる。乳がんの診断に活用して診断精度向上につなげる臨床性能試験を2022年に始めることを目指す。

東芝はナノカプセルやCMOSセンサーを組み合わせて乳がん診断の精度を高める

「生細胞活性可視化技術」は直径100~200ナノメートル程度で生分解性のカプセルを使う。検査用遺伝子を内包したカプセルを患者から採取したがん細胞に投与する。検査用遺伝子は、がん細胞の遺伝子が活性化すると光を発する仕組み。CMOSセンサーで光を撮影することで、細胞の状態変化をリアルタイムで観察できるという。

乳がんはがんの特徴によっていくつかのタイプに分けられ、タイプごとに効果的な治療方法が変わる。従来の検査では、採取したがん組織の細胞を死滅させるため、がん細胞の活動状況や経過した時間による変化は分からなかった。東芝の技術は時間を追って観察が可能。診断精度の向上や治療方法を正確に選ぶことにつながる。

東芝は8日に発表した中期経営計画「東芝Nextプラン」で精密医療を新たな成長の柱にすることを表明。病気の超早期発見や患者ごとの個別化医療につながる要素技術の開発に注力する。

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