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マラソンの着地、足先から? かかとから?
ランニングインストラクター 斉藤太郎

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2018/11/20 6:30
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2018年の秋、人類の限界の数値ともいえるフルマラソンの記録が塗り替えられました。9月16日のベルリン・マラソンでエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)により世界記録が2時間1分39秒に更新されました。10月7日のシカゴ・マラソンでは大迫傑選手(ナイキ)が2時間5分50秒の日本新記録を達成。日本のランナーやファンにとって興味深い記録ラッシュとなったことを受け、今回は走法についての考察を紹介したいと思います。

キプチョゲ選手はベルリン・マラソンで2時間1分39秒の世界新記録をマークした=ロイター

キプチョゲ選手はベルリン・マラソンで2時間1分39秒の世界新記録をマークした=ロイター

埋めがたい5秒あまりの差

今回樹立された世界記録と日本記録、さらには一般ランナーの記録などをまとめたのが表です。1キロごとのタイムは世界記録が2分53秒、日本記録が2分58秒あまり。5秒以上の差があるのが現実です。キプチョゲ選手が世界記録を更新した後、大迫選手は自身のインスタグラムに次のように書きました。「追い付けないかもしれないけど、追いかけないと近づけもしない」

一般ランナーの世界で「サブ4」(4時間を切ってフィニッシュ)を達成できるランナーの割合は男性で約3割、女性で約1割といわれています。キプチョゲ選手はそのほぼ2倍のスピードで42キロを走り通してしまうレベル。2時間を切る夢の世界まで、ちょうど100秒というところまで近づいたことになります。100秒ということは、現在の世界記録からさらに1キロあたり2秒強を削らなくてはなりません。あくまで計算上の話ですが。

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快記録に触発されてランニングフォームを大きく変えようと思う方がいるかもしれませんが、急にできることではありません。「はやっているから」「シューズに合った走りにしたいから」という理由でフォームを変更することはよいこととは思えません。人それぞれ体形や体の特性、身のこなしにちょうどよい走り方があると思います。

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