/

稀勢の里休場、多彩な攻めが復活の鍵 大相撲九州場所

8場所連続休場を経ての9月の秋場所は10勝5敗、稀勢の里はひとまず窮地を脱した。秋巡業でも順調に稽古を重ね、「気迫が感じられた」と春日野巡業部長(元関脇栃乃和歌)。なのに今場所は横綱として87年ぶりとなる初日から4連敗。「いい状態で(本場所に)入れたけど……。悔しいですね」と、稀勢の里は唇をかんだ。

初日に捻挫した右膝は全治1カ月と診断されたが、4日目は力強い相撲が取れた。長期休場を招いた左大胸筋などの状態も、師匠の田子ノ浦親方(元幕内隆の鶴)は「百パーセントは治っていないけど、(今回の休場の)理由ではない。体は先場所と比べても全然よかった」と説明する。ネックになったのは、少ない攻撃パターンを徹底的に研究されたことだろう。

2、3日目の妙義龍、北勝富士との一番が象徴的だった。左差し狙いを読んだ相手に右脇をがっちり固められ、横綱得意の形に持ち込めない。右からの攻めは相変わらず苦手で、けがの影響で強烈な左おっつけが依然できず、小細工なしの一直線の相撲のみ。左手一本では限界がある。

同じ二所ノ関一門のある親方が「人に話を聞いてくることがない」と嘆くが、周囲の助言に耳を傾け、攻撃の幅を広げることが再起の鍵となるのではないか。「前より四股を踏む回数が少なくなった」と指摘する親方も多い。頼みの馬力をいま一度磨くことも必要だ。

田子ノ浦親方によると、休場を申し出た稀勢の里は「このままでは終われない。チャンスを下さい」と強い決意を語ったという。進退必至の初場所で全てをぶつけるしかない。(金子英介)

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

セレクション

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン