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言葉でたどるイチローの18年シーズン
スポーツライター 丹羽政善

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2018/11/20 6:30
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何を残すのか。それは必ずしも、数字である必要はない。アスリートの言葉もまた、いつか歴史上の貴重な証言となり、道しるべとなる。

そのことを強く意識するイチローは2018年、キャンプも半ばに差し掛かった3月7日に古巣マリナーズに復帰したが、5月3日に選手登録を外れた。その間、およそ2カ月。短い期間ではあったが、それでも多くの金言を残した。

イチローは6シーズンぶりにマリナーズに復帰した=共同

イチローは6シーズンぶりにマリナーズに復帰した=共同

イチローの18年シーズンを言葉でたどる。

3月7日、復帰記者会見。マリナーズのキャンプ施設に併設されている本球場のレストランに特設会見場が設けられ、イチローはそこへスーツ姿で現れると、喜びとともに複雑な思いを吐露した。

「いずれまたこのユニホームを着てプレーしたいという気持ちが心のどこかに常にあったんですけれど、それを自分から表現することはできませんでした。それは5年半前のことが常に頭にあったので、戻ってきてくれっていう言葉は僕の周りでたくさん聞いたんですけれども、それを僕は聞き流すことしかできなかったんですね。でも、こういう形でまたこのシアトルのユニホームを着てプレーする機会をいただいたこと、01年にメジャーリーグでプレーすることが決まったときとは全く違う感情が生まれました。とてもハッピーです」

12年7月、イチローはヤンキースにトレードで移籍した。あのとき、トレードを求めたのはイチローだった。故に、自分からは戻りたいとは言えなかった。こんなひと言も漏らしている。

「僕にはホームなのにホームでない。近いのにすごく遠く感じる存在になっていた。そこにある、当たり前のようにあったものは、まったくそうではない、特別なものであったことを、この5年半で感じています」

5年半で「耐性が強くなった」

では、その5年半でイチローはどう変わったのか。イチローは「耐性が強くなった」と言って続けた。

「いろいろなことを経験しました、この5年半。いろいろなことに耐える能力が明らかに強くなったと感じています。選手としての能力に関しては、今はそれが数字でわかる時代なのでみなさんの方がよくご存じだと思いますけれど、その点で明らかに5年前とは違うといえると思います」

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