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児相が警察に転居伝えず、目黒虐待死 香川の第三者委

東京都目黒区で3月に船戸結愛(ゆあ)ちゃん(当時5)が両親から虐待され死亡した事件を受け、一家が転居前に暮らしていた香川県の対応を検証する第三者委員会は15日、同県の児童相談所が県警に転居したことを伝えず、県警が警視庁と情報共有できなかったとする報告書を公表した。児相間の引き継ぎも不十分だったと指摘した。

香川県庁で浜田恵造香川県知事(左)に報告書を提出する第三者委の堀井茂委員長=15日午前、共同

報告書によると、県の児相である西部子ども相談センター(丸亀市)から一家が転居すると聞いていた県警は1月、確定した時点で転居について記載した書類を送るよう児相に要請。だが送付されず、県警は警視庁に連絡しなかった。県の担当者は、児相が送付しなかった理由は「分からない」と取材に答えた。

児相は事案の危険性を5段階のうち真ん中の「中度」と評価し続けており、東京都の児相への引き継ぎ資料に「けが自体は軽微なもの」と記載。緊急性の評価に使われる「リスクアセスメントシート」も作成しておらず、明確に危険性が伝わらなかった。情報共有や確認も不十分で、報告書は「危険性の認識にずれが生じた」と指摘した。

第三者委の堀井茂委員長は15日、浜田恵造知事に報告書を提出。県内に二つある児相で児童福祉司を増員し人材育成を進めるほか、児相が警察や医療機関、幼稚園や学校との連携を強化するよう求めた。浜田知事は「真摯に受け止め、改善したい」と話した。国には全国の児相や自治体が活用できる情報共有システムの構築を提言した。

堀井委員長は県庁で記者会見し「子どもが危ない状況にあるという認識が児相に不足し、甘い対応になった」と指摘した。事件を受け、厚生労働省の専門委員会や、県と合同で検証を進めた都の専門家会議は既に報告書を公表している。〔共同〕

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