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国宝西塔に飛鳥期舎利容器 奈良・当麻寺、最古級

奈良国立博物館(奈良市)などは15日までに、奈良県葛城市の当麻寺にある国宝西塔から飛鳥時代後期に作られたとみられる入れ子式の舎利容器が見つかったと発表した。舎利容器としては最古級で、金、銀、銅を使った3重容器としては奈良県斑鳩町の法隆寺と大津市にあった崇福寺跡などから見つかったものを含め4例目。

飛鳥時代後期のものとみられる入れ子式の舎利容器(14日午後、奈良市の奈良国立博物館)=共同

博物館や奈良県によると、当麻寺は古代の三重塔が東西一対で残る全国唯一の寺院で、西塔は高さ約25メートル。屋根瓦や基壇の破損があり、2016年から修理工事を実施している。

舎利容器は、塔の心柱の最頂部にある穴にあった銅筒の中から見つかった。高さ約9センチの金銅製の球形容器に、銀、金でできた大きさが異なる2つの容器が入れ子になっていた。最も内側の金製容器は高さ約1センチで、舎利に見立てた直径2ミリのガラス粒が入っていた。3重の容器は奈良時代以降では見つかっていないことなどから、飛鳥時代後期のものと推定した。

明治から大正にかけての西塔修理でも心柱頂部から舎利容器が見つかったという記録があり、同一のものと判断。球形容器には江戸時代や大正時代の布や通貨が入っていた。

当麻寺は飛鳥時代後期に今の場所に移り、西塔は平安時代前期に建てられたとされる。ただ、西塔の周辺から飛鳥時代後期の瓦が見つかっていることなどから、現在の西塔は再建されたとする説もあり、築造し直した可能性が高まったという。

博物館の内藤栄学芸部長は「当麻寺の成り立ちを考える上で極めて貴重な資料」と話した。

舎利容器は19年2月19日から3月14日に奈良国立博物館で展示される。〔共同〕

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